Mist ‐‐Review‐‐

EmeraldsのJohn ElliotとRadio Peopleとしても活動しているSam Goldbergのユニット。


House [12 inch Analog]

House(2011)

 EmeraldsのJohn ElliotとRadio Peopleとしても活動しているSam Goldbergのユニットの2作目(前作未聴)。聴いた感触としては個人的にMark McGuireの抜けたEmeraldsという印象が大きい。魔法をかけるように操るアナログ・シンセを基軸に、ミニマルにその磁場を広げていくインストゥルメンタルだ。アンビエントな心地よいトラックから、Goblinのようなシネマティックな音像、Emeraldsには無いアッパーな曲までを丹念にそしてダイナミックに表現。さらには細かく散りばめたエレクトロニクスの破片が煌き、自らの声も披露したりというアイデアも交えている。それらが織り合い、時空を突き抜け、宇宙というキャンパスまでもを染め上げていく鮮やかさと自由さ、そして創造性を発揮している。このトランシーな昂揚感をもとらえたサウンド・デザインには、個人的に正直な所かなり驚かされた。

 そんな本作は、反復する躍動感あるビートと鮮やかに重なるシンセのレイヤーが近未来へと誘う#1に始まり、10分近い#2ではドラマティックで荘厳な世界が表現され、#3や#7ではキラキラとした音の洪水によって無重力のコズミックな海へと無条件で誘われる全8曲56分。全体を通すと前述したように予想以上にグルーヴィーでアッパーなのが強調されているんだけども、Editions Megoらしいエクスペリメンタルな姿勢は貫かれている。Emeraldsのファンにはすんなりと響く作品だろう。

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