neco眠る ‐‐review‐‐

盆踊りインストダブなる形容もされる、関西の5人組インストゥルメンタル集団。ノスタルジックなメロディと躍動感のあるリズムを主体に、和の風情を撒き散らしながら祭の喧騒を生む彼等の音楽は老若男女問わず楽しませてくれる。


Even Kick Soysauce

Even Kick Soysauce(2009)

   関西から全世界へ向けて快楽と笑顔を届けるインスト・ダブ集団”neco眠る”の10ヶ月ぶりとなるリリースは9曲入りのミニアルバム。昨年発売となった1stフルアルバム『Engawa Boys Pentatonic Punk』が”盆踊りインストダブ”と形容され、各地で絶賛を浴び、未曾有の衝撃を与えたことは記憶に新しい。

 本作でももちろんneco眠るの魅力を濃厚と言えるぐらいに凝縮しているといっても過言ではない。懐古的で新鮮、熱狂と興奮に酔いしれることのできる仕上がりになっている。キレと洒落の効いたサウンドに煌びやかなキーボードが大胆に導入されたことでさらに自由度と豊かなふくらみを持つ結果に。これが想像していた以上に気持ちいい。ライブではフロアが縦に横に揺れまくる映像がすぐに浮かんでくるぐらいだ。のほほんとした牧歌テイストから瞬発力のあるハードコア、躍動感のあるクラブ・ディスコ通過型のサウンドまでを網羅する柔軟性には驚かされるばかり。人情味あるノスタルジックなメロディと胸打つセンチメンタリズムに、ゆるく和やかな空気。心身を直に揺さぶり続けるその音は、年齢・男女問わず親しめ、どこまでも昂揚感を掻き立ててくれる。人々をここまで笑顔にさせてくれる作品がかつてあっただろうか。祭・和の風情を感じさせてくれるところもまたたまらない。それほどダンサブルな躍動感とユーモア・独創性に溢れた作品といえる。

 ボリューム満点の9曲はまさに幸福を呼ぶ、ハッピーインストゥルメンタル。二階堂和美が参加したDODDODOのカバー「猫がニャ~て、犬がワンッ!」、SUN CITY GIRLSへのオマージュ曲となった美しい煌めきをみせる「SUN CITY’S GIRL」、センチメンタルなフレーズのリフレインから大きな喧騒の波へと発展していく名曲「UMMA」のライブバージョンは特に必聴といえる内容で、早くライブの熱狂に身を投げたくなってしまうほど興奮は止みそうにない。

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