ネム ‐‐Review‐‐

大阪を拠点に活動するサイケデリック・トリオ。三途の川から響きわたるスピリチュアルな音楽性で、コアな層を開拓し続ける。


 dateban

デート盤(2013)

 三途の川から響きわたるスピリチュアル・サイケ・ミュージック。こんな音楽を鳴らしているのが、大阪のサイケロック・トリオのネムである。本作は2013年6月にリリースされた4曲入りEPなのだが、過度に歪みを効かせたサウンドと美しいフレーズを奏でるギター、低音を支えながら歌うようなラインも入れてくるベース、変幻自在のドラムが奏でるサイケデリック曼荼羅となっている。#1「合歓」から不可思議な浮遊感と茫洋な音像が揺らめく異世界へ。ゆらゆら帝国へのリスペクトもあるだろうし、Borisのサイケデリック・サイドが顔をのぞかせる様な感触もあり、やたらと凝っている。世捨て人が作った様な投げやり感もある#2「イキタエナイ」では、侘しいギターのループから救いを求める様な絶唱が木霊。続く#3「三千世界」はポストロック的な情緒を持った楽曲だが、どこかダークな異境から響いてくるように感じるのは、サイケかつスペーシーな音響構築が故か。不穏なムードに傾くことが多いけれども、サイケデリックなSSW的な楽曲で目先を変えれる辺りは彼等の強みといえるかもしれない。ラストの#4「lovecore is dead」にしても、ドゥームから70’sハードロック的なニュアンスも持っていて、やたらと精神と肉体に作用する。そんな4曲約22分が悪寒のする浮世離れした世界へと連れていくのである。

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