NoGoD ‐‐Review‐‐

2005年初頭にヴォーカルを務める団長@白塗りザ・ワールドを中心に結成した、ヴィジュアル系HR/HMバンド。高い演奏技術を背景に生み出されるメタル系サウンドとハイトーン・ヴォーカルで熱く支持されている。

レビュー作品

> Make A New World > Ⅴ


 

Make A New World

Make A New World(2014)

 

 ヴィジュアル系真面目タル(本気メタルとのダブル・ミーニングとしといて)集団の約1年半ぶりとなるメジャー4作目のフルアルバム(通算6枚目)。前作との間にリリースしたシングルを収録せず、11曲全てを新曲で固めた意欲作となっている。高い演奏技術を背景に生み出されるHR/HMを軸としたサウンド、そして演奏隊に負けない迫力を持つ団長@白塗りザ・ワールドのハイトーン・ヴォイスが多くの人々を魅了してきたが、本作もエネルギッシュで魅力十分。特にコンセプトは設けずに、自然体で良い曲をつくることを重視したそうだが、それが前作以上に「NoGoDらしい作品」へと結実。故にバンドとしても確かな成果を感じているそうだ。

 疾走メタル・チューンで初っ端からキメにきた#1「WORLD ENDER」~一撃必殺の#2「Follow」の勢いと力強さに早くも持っていかれる。ふざけた白塗りしてるけど(笑)、この真っ直ぐさが何よりもカッコいい。ホントに「Follow」は「FRONTIER」や「神風」と並んで名刺代わりの一曲といえる完成度だと思う。さらには、#4「pendulam」のようなメロディアスな曲調ではじっくりと聴かせ、団長@犬神サアカス團じゃないよのラップ調のヴォーカルもハまったお祭りソング#6「BANZAI!!!」、SIAM SHADEのようにプログレ風味のインストを堪能させてくれる#7「Ⅰ-回顧」とアルバムを通しての緩急がつけられている。HR/HMを基調としつつ、ヴィジュアル系らしい耽美さやアメリカンなオルタナティヴ・ロック、J-POP要素などを器用に織り交ぜてNoGoD色へ。それでも決して散漫にならず、いいバランス感覚を保ったバラエティある作品に構成していて、いろんな味が楽しめる。

 エンターテイメント性に長けている点もNoGoDらしい。どれだけBon Joviになれるか試した#3「十人十色」、冒頭のドラムがメタリカくさかったりする#8「讚美歌」といった効く人には効く小ネタを放り込んでいる。締めくくりの#11「Hate This World」もかなりメタリカちっくであるが、めちゃくちゃ暑苦しいHR/HMで漢っぷりを見せるのも良いですね。団長@トランプマンより顔白いのメイクが取れちゃうんじゃないかと心配になるけど(笑)。そんなわけで集大成といえる本作は、三度の飯よりNoGoDが好きぃーなファンはもちろんのこと、彼等の入門編としてイける1枚なのでオススメしたい。


V

Ⅴ(2013)

 タイトル通りの5枚目のフルアルバム。90年代ヴィジュアル系を今が旬のヴィジュアル系がカヴァーするコンピ『CRUSH!-90’s V-Rock best hit cover songs-』にてNoGoDはSIAM SHADEの「1/3の純情な感情」をカバーしていて、それだけは聴いてるんだけど、作品を通して聴くのは初めてです。

 バンドのベースとなっているのは、もろにハードロック/ヘヴィメタル。冒頭を飾る#1「現世ホラーショー」、#2「絶望、バイバイ」を聴いてもわかる通りに、切れ味鋭いギター・リフで攻め立て、ハイトーンのヴォーカルが冴え渡っている。メタリックで重厚なサウンドを叩きつけたと思うと、テクニカルなツインリードを持ってきたり、はたまた美麗なメロディを聴かせたりと演奏力の高さは折り紙つき。メンバーのほとんどが音楽系専門学校に行ってたそうだけど(ベースの方、MASAKI氏のお弟子さんなのか!?)、しっかりと曲に反映できてるところが良いですね。そのうえでヴィジュアル系~J-POP的なキャッチーさ/メロディを上手く融合させていて、聴いていて非常に爽快感がある。特に団長の伸びやかでエモーショナルなヴォーカルがそう思わせてくれるのかな。確かにこの感触は、SIAM SHADEを聴いてるときと近しいものがある。特に、男臭いバラード調の#4「空の公園」には凄くこみ上げてくるものがあった。

 それに加えて、アコースティック調のインスト#7「夢の泡」を挟んでからの後半戦の勢いがまた良い。RPG風の壮大でドラマティックな展開を持つ#8「IV – 他者/Philosophia」でひとつの山場を作ってからは、アップテンポなハードロック曲#9「STAND UP」から#12「闘争本能」まで一気に突っ走っていく(#10「鐘を鳴らせ」はAndrew W.K.兄貴臭くて笑ったけど)。なかでも#12「闘争本能」は通常盤にしか収録されてないとのことだが、スラッシュメタルっぽい序盤からエモーショナルな歌がキまった良曲。ヴォーカルのおちゃらけたメイクとは裏腹のライヴ映えする楽曲が揃っており、歌詞の真っ直ぐさも手伝って個人的には結構おもしろいと思った作品です。

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