No Joy ‐‐Review‐‐

カナダ・モントリオールで活動するローラ・ロイドとジャサミン・ホワイト・グラズというブロンド美女によるノイズ・ポップ・デュオ。


Ghost Blonde

Ghost Blonde(2010)

   カナダ・モントリオール出身の女性デュオによる1stフルアルバム。個人的に幻想的な音のタッチとローファイな感触を融合させたように感じる本作は、Beast Coastのメンバーにも絶賛されているとか。そんな彼女たちの音楽は、女性デュオの艶めかしくも耽美な歌声&コーラスワークに、歪んだ輪郭を描くギターが幾層にも重なり、芯の太いリズムと共に詩的なハーモニーを紡ぐ形。近年のブロンド・レッドヘッドとも重なる様なドリーミーな音色に、Pains Of~やNo Ageを思わせるピュアな疾走感もあり、アッパーな曲調からゆったりとした曲までポップネスを内包させながら、美しさとダイナミズムの共存を見事に果たしている。

 彼女たちはマイブラの系譜に連なるまどろむような幻想的シューゲイザーにジザメリ等のオルタナティヴな感性を含蓄し、さらには盟友のBeast Coastとも共振するローファイさも併せ持っているように思う。お上品になりきれずにいい意味での荒さを感じさせてくれるのも個人的に嬉しいし、絶えぬノイズの裏側でたゆたうメロディに品の良さも感じる。轟音ギターの洪水の中で陽性のポップさを打ち出す#1や白昼夢の如きサウンドにまどろむ#3からはシューゲイザーへの憧憬を感じさせる一方で、随一のキラーチューン#6のように力強さと疾走感に満ちた曲もあって、意外なほど上下動と速遅は巧く使い分けられている所が聴きやすくて好印象。36分というランニングタイムで一気に聴き通せるのもグッド。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGrumble Monsterをフォローしよう!

スポンサーリンク


▼ フォローする