One Day As a Lion ‐‐Review‐‐

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの説明不要のカリスマ、ザック・デ・ラ・ロッチャと元マーズ・ヴォルタの超人ドラマーであるジョン・セオドアが核となった新ユニット。


One Day As a Lion

One Day As a Lion (2008)

 ザックとジョン・セオドアががっちりと肩を組んだ新ユニットの序章となる1st EP。5曲で約20分ほどと短いが、リスナーに警告を与えるには十分すぎる時間であると思う。両者の感覚の鋭さを感じさせる強さが存在し、刃のような意思が鋼をも穿つ音へとつながっている。トム・モレロのギターは当然ここにはないけれど、速射砲のようなラップ、超人的なドラミング、低音~高音を自由自在に駆け回るキーボードのトライアングルによる猛烈なサウンドが、ワン・デイ・アズ・ア・ライオンの特徴。重低音の効いた強靭なリズムと痛快なラップの荒波が絶えず押し寄せ、キーボードの不穏な空間装飾で沸点を超える昂揚と喧騒の世界へと連れ去っていく。けれども、幾分かシンプルといえばシンプルだろうか。ノイジーでヘヴィなうねりを聴かせてくれているが、音色の少なさが空間にいい意味での余裕を持たせている印象を覚えてしまう。けれどその分、岩石のような重みを持ったリリックが活きてるし、ヒップホップのリズミカルさを引き出す精妙なドラミングにもまた味がある。そして、ここぞという場面で切れ味と破壊力を見せつける辺りはさすがである。本作では、序章を告げる#1、バンド名を冠した決意の1曲である#5がキレてます。ブランクを感じさせない、と同時にまだザックが戦いの真っ最中であることを告げる刺激的な作品である。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGrumble Monsterをフォローしよう!