OGRE YOU ASSHOLE ‐‐Review‐‐

2001年に結成された長野県出身(主に名古屋で活躍していた)ロック・バンド。他バンドとは一線を画した音楽性で、人気を獲得している。現在までにリリースされた作品は、どれも高い評価を得ている。


homely

Homely(2011)

   約2年ぶりとなる4thフルアルバム。今作もゆらゆら帝国でお馴染みのプロデューサー・石原洋とエンジニア・中村宗一郎のコンビを招いているが、これまでとは明らかに一味違った作品を創り上げている。

 インディ・ロックからポップス~サイケなどを上手く配色したオーガニックな音作りが肝なバンドだと思うけど、本作は非常に淡々と音楽を鳴らしている。トランペット、サックス、フルートといった管楽器を導入したり、AOR風のアレンジやファンク/フュージョンっぽい要素が増したり、女性の語りやコーラスが入ったりと自身の音楽の延長線上にありながらも表層的に変化を取り入れた。独特の詩や綺麗なメロディがきっちりと彩ってもいるが、シュールで人を喰ったような感じがするし、どこか体温が通ってないような不思議さがある。作品は丁寧に造りこまれているのにだ。“居心地が良くて、悲惨な場所”というコンセプトのもとで本作は制作されたみたいだが、でもそこまで突き放している印象は無く、温かみも冷たさも喜怒哀楽も内包しててやっぱり不思議な感じ。涼やかなポップさや包み込むような柔らかさがあって聴き心地は個人的には良い。薄靄のかかったサイケな意匠も、AOR風のソフトな耳触りも、ねじれたポップさも内包した本作は雰囲気でモノを言わんとする玄人好みの作品なんでしょうね。ゆらゆら帝国を引き合いに出されるのもよくわかる個性。

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