Primitive Man ‐-Review‐-

Scorn

Scorn(2013)

 Clinging To The Trees Of A Forest Fire、Reproacher、Death Of Selfの3バンドのメンバーから成るスラッジ・トリオの1stアルバム。すえた匂いがする・・・。 前述の3バンドに関しては何ひとつ知識はないが、この憎悪に満ちた重音スラッジは容赦なし。音楽的に近い印象なのは、ルイジアナのスラッジ・バンドのThouだろう。彼等と同じように激遅激重のリフ、ドラムの一打一打はどす黒く、今にも爆発してしまいそうな殺伐とした雰囲気を持っている。いきなり11分を超える大曲#1「Scorn」からのスラッジ地獄は、Thouに勝るとも劣らない破壊力。澄み切った空気や川といった自然は一瞬で崩壊してしまうぐらいに強力だ。それほど殺しにかかる凶重音は、予想以上である。ただ、スロウテンポ一辺倒という我慢はきかないのか、5分過ぎたらHis Hero Is Goneばりに怨念を込めて疾走するパートも盛り込んでいる。さらには、脳内を汚いノイズで埋め尽くす#3「I Can’t Forget」もあれば、まるで妖しい儀式のような#5「Black Smoke」、さらなるクラスト爆撃#6「Stretched Thin」という曲も用意。妙な美意識を働かせて、聴き手を完全撲殺である。もはや光などどこにもない。脅威のスラッジ・サウンドにただただひれ伏すだけだ。

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