Robag Wruhme ‐‐Review‐‐

ドイツの人気テクノデュオ、ワイノミー・ブラザーズ(09年に解散)のブレインであったトラック・メイカー。2011年5月に7年ぶりとなる2ndアルバムを発表した。


Thora Vukk

The King Of Limbs(2011)

 ドイツの人気テクノデュオ、ワイノミー・ブラザーズでその名を馳せたロバッグ・ルーメの7年ぶりとなる2ndアルバム。初めて聴くが、ディープさと透明感のある叙情が絶妙なさじ加減で融合していく感じに静かに揺さぶられていく。沈みゆくビートの上を美しいうわものが飾られていくのが特徴にあたり、麗しいピアノの調べやシンセによる深遠な音響、さらにジェントルなヴォーカルが入ることで心地よさと程よい刺激感を増幅する。さらにはフィールド・レコーディングも取り入れて繊細なテクスチャーを表現。メロウでノスタルジックな温かみが零れてくるほどに、フロア向けというよりはリスニング志向が強くて聴きやすい作品といえるだろう。けれども、軸となっている低音は太く重いし、リズムも練られている。非常にクールな空間性とリズムを湛えたディープな#4はそのことを物語っているだろうか。とはいえ、ISOLEEとのスプリットとして発表したタイトルトラックの#2を始めとして、繊細な美しさを湛えたトラックが数多く並べられており、エレクトロニカにも接近するドリーミーさが劇的な世界を支えている。優しく耳を撫でるような傑出したメロウさが絶品のラスト#12におけるきめ細かく丁寧な音造りには敬意を表したいほど。聴けば聴くほど、この世界に没頭したくなるほどに上品で洗練された作品に心は傾きっぱなしです。

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