坂本慎太郎 ‐‐Review‐‐

まともがわからない(初回限定盤)

まともがわからない(2013)

 ゆらゆら帝国は『Sweet Spot』と『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』ぐらいしか聴いてない人間なのですが、ちょくちょく見てたドラマ「まほろ駅前番外地」を見て、音楽が気に入って購入。というわけで坂本慎太郎氏のシングル『まともがわからない』。初回盤には、氏が担当した前述のドラマのサントラ14曲約33分のCDが付属の2枚組となっている。

 表題曲#1「まともがわからない」は、軽やかなコンガと柔らかなギターの音色に、タンバリンやトランペット、ふわっとした歌が緩やかに配置されていて、いい意味での脱力感と心地よさを演出。決して盛り上がるわけではないし、淡々と進行していくんだけど、自然と耳に馴染んでゆるくはまっていく。かつてのサイケデリックさはない。けれども、無駄がないからこその美しさと中毒性にやられる。今年の上位にあげるような楽曲であると個人的には感じています。

 力が抜けてるけどシリアスな表現力に富むブラックミュージック風の#2「死者より」や日常のひと時に寄り添うような本当にゆったりとした#3「悲しみのない世界」もまた、ぼんやりと意識が遠のいていくような感覚がある。そして、不思議とはまってしまう。今までとは違うインパクトを受ける人が多いんではないだろうか。そんなシングルとなっている。ドラマの数々のシーンを手助けしたサントラ集も非常に好内容で、茫洋とした「まともがわからない(アコースティック・バージョン)」や女性ヴォーカルVerの「悲しみのない世界」等で十分に楽しませてくれる。

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