Sembler Deah ‐‐Review‐‐

Amenra/Kingdomの主要メンバーであるヴォーカルのColinとギターのMathieu、そしてフランスTreha SektoriのメンバーDehnSoraの3人組によるダークアンビエント・ドローンプロジェクト。


kaessariah

Kaessariah – Heel Een Leven Lang(2011)

   Amenra/Kingdomのメンバーを中心にした3人組によるアンビエント・ドローン・プロジェクトの初作。Syndromeと並んでこちらも本隊からスラッジ/ポストメタル的なテイストを取り払っており、空間が黒に近い灰色で滲んでいくような深遠な世界を表現している。

 激しさや音数を減らすことで、緊張感を高めると同時に背筋が凍る様な孤高の音磁場を形成。ビートレスで、幽玄なるドローンの波紋と丁寧に陰影をつけるギターの音色を軸にしたダークアンビエント/ドローンを鳴らしている。そこにうっすらと溶け込む物憂げなヴォーカル、霧の様なエフェクト音/サンプリングが絡んで神経細胞を拡張する様な仄かに揺らめくおぼろげな音像が形づく。慎重に重ねられるテクスチャーは霧のようだが意識を少しずつ遠のかせていくし、それらを形成する細やかな音の粒すらも内省に響いてくる。とても瞑想的かつ芸術的な世界だ。10分を超える#1から儀式にも似た険しさを感じさせるほどの重いダークアンビエントに吸い込まれていくことになる。Oren Ambarchiが闇にどっぷりと浸かってアンビエント・テイストと恐怖感を高めたらこのような音が生まれるのだろうか。単純なアンビエント/ドローンとはまた違う荒涼としたものが渦巻いている印象だ。

 こちらも10分超えの#3では美しいフレーズの連なりから奈落から轟く咆哮までが飛び交いながら本作の重たくミステリアスな世界観を決定づけている。全4曲で32分と尺自体は短いにせよ、彼等が抱える闇の断層が予想以上に深い事を実感することができるはず。Syndromeと並んで新たな驚きを加えてくれるスピリチュアルな暗黒音絵巻の登場だ。

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