Shiggy Jr. ‐‐Review‐‐

都内を拠点に活動する次世代ポップ・ バンド最右翼のひとつ、Shiggy Jr.。mona recordsレーベルオーディション2013のグランプリ受賞、ミニアルバム『Shiggy Jr. is not a child.』が各地でヒットを記録し、インディ・シーンで話題となる。メンバーチェンジを経ての2014年7月には2枚目となるミニアルバム『LISTEN TO THE MUSIC』を発表。バンドの勢いはさらに加速していきそうだ。


LISTEN TO THE MUSIC

LISTEN TO THE MUSIC(2014)

 都内を拠点に活動する新世代ポップ・ バンドの2枚目のミニアルバム。先日、2.5Dのustreamを見ていた時にちょうど彼女達が出演していて(ゆるめるモ!を目当てに見てましたけどw)、その眩しい姿と楽曲の親しみやすさにとても惹かれたので、音源をチェックしてみた。

 「POP! KAWAii!Dancing!」の三拍子揃えたIMADOKIの音楽が胸をときめかす。ちきしょう、KAWAiiだけじゃないぜ、こりゃあ! 昨年に発表した1stミニアルバムでは、もっと生音を主体としたバンド然とした音楽が特徴だったそうだが、大幅なメンバーチェンジも経た本作では、大胆にも打ち込みを主体としたエレポップ~ディスコポップとしてビルドアップされている。しかもちょっと80’s~90’sっぽい懐かしさと甘酸っぱい夏の薫りを携えた形であり、耳馴染みも良い。

 特に表題曲#1「LISTEN TO THE MUSIC」がもたらすハッピーな昂揚感は格別。お化け屋敷にいようが、稲川淳二の怪談を聴いていようが構わずにはしゃぎたくなる程のもの。煌めくシンセと低音の効いたビートが、無駄に垂直飛びで高く飛べた気分にさせる。そして何と言ってもVo.池田智子の伸びやかで瑞々しい声の響き。教室の片隅にちょこんといるような控えめ黒髪女子な印象だが、池田智子は板野友美を超えたと言いたくなるアヒル口でアピールしてくる。ちきしょう、やっぱりKAWAiiぜ(笑)。将来、miwaちゃんとのキューティクル対決もあるかもしれない。

 次世代のサマーアンセムとして親しまれそうなトロピカル・キラキラPOP#2「Summer Time」は、「おっとっとっと夏だぜ」を記憶の片隅に追いやるぐらいに見事だし(中間部のベースソロもカッコイイ)、全くお休みさせてくれないダンサブル・ポップス「Oyasumi」は、アヒル口から放たれるアニメちっくな声とうねりをあげるハードロック調のギターのマッチ具合が良い。そして、一気に空気を変える#5「Baby I Love You」の存在感。カッティング・ギターと控えめな電子音の装飾と共にゆるやかな進行を見せつつ、終盤では幾重ものコーラスが重なっていき、壮大に夏の終わりを告げる。メジャー感も湛えたPOPの王道を突き進む中で、こういった曲もさらっとやって胸を締め付ける辺り、話題になっているだけあるなあと思います。

 ラストは#6「Dance Floor」がタイトル通りにアゲアゲなダンサブル・チューンとして、最高潮の快楽へと導く。この曲の跳ねるようなベースラインもまたいいよなあと個人的に思ったり。それも含めて本作におけるリズム隊の仕事ぶりには感心する。メンバーチェンジを経ての新しいShiggy Jr.は必要な変化を伴い、見事に昇華したことで、絶妙にキャッチーでポップな作品を作り上げてみせた。本作を持って、さらにファン層を拡大していくのだろう。それほど「LISTEN TO THE MUSIC」は、胸をときめかせるものがある。

 ちなみに僕は「iTunes」にて購入したけれど、こちらでは全曲のインスト、アカペラ、メインヴォーカル・カットの3バージョンがボーナストラックとして付属。それぞれの素材を提供することで、さらに噛み砕いて『LISTEN TO THE MUSIC』を楽しめるようになっている。

神社でダンシング!なMV。しかし、youtubeに溢れるアヒル口批判を僕は見なかったことにしたい。

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