Sikth ‐‐Review‐‐

イギリス出身の分類不可能6人組ロックバンド。2004年に発売されたデビュー作で世界各地に恐るべき衝撃を与え、その特異なスタイルと音楽性故に後にフォロワーが続出することに。2006年に発売された2ndアルバムもこ高評価を得るも、2008年に突然の解散。しかしながら、Djentやマスメタル系の礎を築いたとしてその功績は大きい。

レビュー作品

> Death of a Dead Day > Trees Are Dead and Dried Out Wait for Something Wild


Death of a Dead Day

Death of a Dead Day(2006)

 2年ぶりとなる2ndアルバムは多少メロディに気を遣い、USヘヴィロックへの迎合をみせながらも持ち前のプログレ・カオティックコアの乱気流に巻き込まれていく作品だ。トチ狂って暴れるヴォーカルは変わらずの存在感を示ているし、楽器陣にしてもけたたましい轟音を四方八方にぶっ放しながらも変拍子を当然のように絡めて奇天烈な曲を構築をし、先の見えない複雑な迷路を物ともせずに突き進む。6人の限界を越えた創造力の発揮とそれを実現するための技巧。突き詰めた混沌は聴くものを飲み込み、五感を奪っていく。洗練されたなんて言葉も聞こえてきそうだが、決めるとこは決め、引くところは引くというバランス感覚が良くなったためにそう言われているかもしれないな。あくまで彼等は緻密ながらも豪快なこのスタイルを捻じ曲げてないし、頭がおかしくなりそうな程の緊張感と切迫感が体を締め付ける。

 本作に収録されている13曲は、内容もさることながら、どのパートにしても主張力は凄まじく、これぞSikthというべき濃いものに仕上がっていて2ndにして風格すら漂わせている。しかし、誰も到達できなかった高みに辿り付きながら、解散するとは驚いた・・・。


The Trees Are Dead & Dried Out Wait For Something Wild [Explicit]

Death of a Dead Day(2004)

 CD帯にも書いてあるとおり分類不可能な変態6人組ロック・バンドのデビュー作。最初に聴いた時もそうだし、それ以降もだが、まさしくその表現どおりで変態的で混沌としている。もちろん変態というのもいい意味の方でだ。プログレ、ハードコア、メタル、ヘヴィロック、ミクスチャーなどの様々なジャンルを貪欲に取り込み、極めて複雑高度なものへと進化させている。度肝を抜く変幻自在の奇天烈サウンドに思わず口もあんぐり。複雑怪奇な曲の展開、それを支える演奏隊の高い技術、加えて摩訶不思議とも言うべき変態ヴォーカル2人の存在感。豪快なヘヴィロックから艶かしいピアノインストまで幅広いレンジを軽々とこなす彼等のサウンドは、とても混沌としたものだ。その独特のスタイルから、音楽的感性が優れているんだなと思わされる。そして、この分類不可能ロック、革新的スタイルは今では多くの人に受け入れられている。それは現在では、Djentやマスメタルといった礎となっているのも御存知の通り。

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