Solip ‐‐Review‐‐

アメリカ・オークランド州の4人組ロック・バンド。ハードコア+シューゲイズの暗美幻想サウンドで、WhirrやNothingに続く存在になろうとしている。2015年4月に初めての音源となる『Lack』を発表。


lack

Lack(2015)

 アメリカ・オークランド州の4人組による6曲入りの1st EP(フル作?)。ハードコア通過型の重厚なシューゲイザー路線というのをWhirrやNothingが開拓したのが記憶に新しいところだけれど、このバンドはその系譜に続く存在でしょう。ミックス&マスタリングにJack Shirley(DeafheavenやThe Caution Childrenなどに関わる)を連れてきて、奥行きのある音像を構築。シューゲの偉人達の教養を得つつも、どちらかといえば「Nothingに続け!」を合言葉にした形のダークで重量感のあるシューゲイズが、暗美幻想の中へ。聴いてて思うのが、靄がかかったオルタナ/ハードコアみたいな感触が強いこと。その点でいえば、#1「Take」や#4「No Paradise」辺りのライヴの勢いを封じ込めたようなダイナミズムがなかなかのもの。常に日陰にいる感じの白と黒のグラデーションっぽいトーンであり、ドリーム・ポップなんて言葉がまるで似合わないのも彼等の色(苦笑)。さらには、折り重なる分厚いギターにパワフルなリズムが重なる中で、枯れた哀愁が挟まれる#2「Impermanence」の迫力と心地よさ、ラストの#6「Deep River」が8分半に渡り、一段と深い霧の中にいるような感覚をもたらすのも良い。界隈だとDeafheavenを本店に色々と支店も増えているが、このSolip地方店もいい味を出していて足を伸ばす価値があります。

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