Sugar Plum Ferry ‐‐Review‐‐

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1998年から活動を続けている台湾のインスト・ポストロック・バンドの重鎮。その真摯なインストゥルメンタルで世界各地から称賛を浴びている。


Islands on the Ocean of the Mind

Islands on the Ocean of the Mind(2010)

   1998年からコンスタントに活動を続けている台湾のインスト・バンドの3作目。先頃のフジロック’11において、その真摯なインストゥルメンタルでジプシー・アヴァロンに集まった人々の胸を打ったのは記憶に新しいところだろう。感動したわたくしも迷わず、終演後に物販で本作を購入するに至った。

 そんな彼等が奏でているのは、静から動への迫力のクレッシェンドで聴かせるインスト音絵巻。初期モグワイやExplosions in the skyのように儚げなアルペジオや切ないフレーズを重ねながら、逞しいリズムセクションに乗せて、轟音バーストする王道中の王道ポストロックである。ピアノやストリングスの大らかな響きも用いながら、膨れ上がっていく音圧と共に豪快に景色を塗り替えていく。美しいメロディと分厚いギターサウンドが魅せる静と動のコントラストの鮮やかさ、それに伴ったダイナミズムはさすがに10年以上にもわたって、磨き上げてきただけあって貫禄すら感じさせる。言葉を用いずとも雄弁で情感豊かな物語を彼等も志向し、それをものの見事に実現している事が聴けばわかるだろう。メロディアスな旋律とダイナミックなサウンドが美しく轟く#2、咽び泣くようなギターを先導役にして轟音が何度も襲いかかる#5と納得の楽曲が並ぶ。また、最後を飾る#6「The Tolling Bell」ではピアノやストリングスを交えて優美で力強く織り上げていくサウンドがとても感動的。ナチュラルな展開と豊かな起伏で持って、表現しがたい程の昂揚を生む真摯なインストゥルメンタル、ポストロック好きなら聴き逃せない。

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