The Sword ‐‐Review‐‐

2003年に結成されたテキサス出身の4人組で、コンスタントに作品を発表し続けている。その作品が多くの関係者に認められ、メタリカ、オジー・オズボーン、モーターヘッドといった数々の大物バンドの前座をこれまでに務めてきた。メタリカのドラマー、ラーズから「俺らの若い時より全然かっこいい」とまで言わしめる存在である。


Warp Riders

Warp Riders(2011)

 メタリカ、モーターヘッド等から寵愛を受ける4人組メタル・バンド、The Swordの2年ぶりとなる3rdフルアルバム。過去作はまるで未聴であるが、07年にラム・オブ・ゴッドの前座として一度クアトロで拝見したことはある。その時は展開が凝ってる割に野性を感じさせるなあという印象を受けたんだけど、サウンド的にはおそらくその時からあまり変わってない。ブラック・サバスを根幹にドゥーム、プログレといった要素で混ぜ合わせたもので、枯れた哀愁や70’sを意識した音づくり、多彩なフックを武器にして感興を誘う。速度と獣性を控えめにしたMastodonやBaronessといった趣を感じさせ、もっとヘヴィメタルに寄り添った形でサウンドを構築しているといえるだろうか。それゆえにモダンな感じも受けるし、懐古的な印象も受ける。

 リフ、グルーヴ、歌からはビンテージ臭が薫り、Witchcraftなんかとリンクしていると言えるかもしれない。全体的にはミッドテンポを主体にじっくりと小気味よく組み立てていく曲が多いが、どっしりとした重量感とブルージーなユニゾンやギターソロを巧いこと落とし込み、しっかりと聴かせてくれる。それでいてここぞという疾走/突進力も心強い。何より、この熱量を感じさせる確かなグルーヴ感がなんとも心地よい。少し線の細さを覚えるヴォーカルには賛否別れそうだが、タイトなバンド・アンサンブルはさすがに大御所に認められているだけある。#1や#6といったインスト・ナンバーに個人的に惹かれるのは前述の要素があるし、ジャムっぽい感じを受けたからかもしれない。後半にかけてしっかりとプログレ的な盛り上がりを見せる#9、#10のようなキメ曲が最後に控えているのもいい感じで、架空のサイエンス・フィクション物語を題材にしたコンセプチュアルな作風もウケる要素だと思う。自信を感じさせる一枚で、懐古的なメタラーにこそ勧められる作品である。

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