Taken ‐‐Review‐‐

1997年に結成された、カリフォルニア州・オレンジカウンティー出身のポスト・ハードコア/叙情派ニュースクールHCバンド5人組。GOODFELLOWからリリースの3枚はいずれも大きな影響を与え、Shai Huludと共に叙情派ハードコアとしての地位を確立した。だが、2004年に解散。2008年になぜか奇跡の再結成&日本公演を行っている。


Between Two Unseens (Bonus Dvd)

Between Two Unseens(2004)

   鳥肌が立つほどの作品だった。思いもよらぬ美麗サウンドの応酬、切ない叙情味。さらには、感情剥き出しの絶叫と激しくうねりをあげるサウンド。この静と動の絶妙なコンビネーションが感情を揺るがしてくる。いやはや、ここまで凄いとは。ポスト・ハードコア~ニュースクールHCの中でも”叙情派”として名を馳せたTakenの5曲入りミニ・アルバムである。このすぐ後に解散したため、本作がオリジナルではラスト作。だが、5曲どれもが名曲に認定したくなるぐらいの完成度を誇る。

 これ以前の作品では、もっとニュースクールの暴力性&突進力を生かしたカオティックな作風が目立つようだが、本作ではメロディセンスが完全に開花。Explosions In The Sky辺りのインスト・ポストロックの美、そしてメタリックな重厚リフを中心とした激に至るまで、このサウンドは疾走&ブレイクダウンを駆使した緩急にも支えられ、独特の破壊力と透明感のある叙情性を有している。とはいえ、決して野蛮さや激しさを強く感じるものではない。それよりも楽曲からは哀愁であったり、ドラマ性であったりといった要素の方を強く感じるものだ。その上で、緊張感のある構成の中、間違ったら冗談になりかねない#4のシンガロンガ・パートを盛り込んでくる辺りのセンスも驚き。ラスト作にしてあまりに完璧な作品であり、全5曲が有無を言わせず心を震わせる文句なしの傑作だ。

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