Tapestry ‐‐Review‐‐

シンガポールのエモ・バンド。エモ・リバイバルの風に乗ったMineral直系のサウンドが大きな特徴である。


tapestry

An Anthology(2014)

 エモ・リバイバルの風は、シンガポールまで届いている。それを確信するシンガポールのエモ・バンドのディスコグラフィー盤である。12年に発表したミニアルバム、My Endless Minutes II-Compilation提供曲、Reminiscence 4way split参加曲を収録した9曲入り。

 90’s EMOの洗礼を受けた人が本作を聴けば、間違いなくあの伝説的バンドの名前を出すことだろう。それはMineral(Penfoldを挙げる人もいそう)。彼等の2ndアルバム『Endserenading』を下敷きに作り上げただろう本作は、90’s EMOへの憧憬をそのままパッケージしたかのような感触がある。アルペジオと枯れた歌声でゆっくりと織り上げられていく叙情的な楽曲群からは、そのジャンルの特性が詰め込まれており、さらに聴く人によっては懐かしさを覚える人もいるかもしれない。非常にシンプルな構成のなかに、必然のエモーショナルがしっかりと宿っている。#2「antics」や#4「eleven」を聴いていると胸が熱くなってくるし、ディストーションがうねりをあげ、ヴォーカルが感情一杯に歌いあげる#8「kimmy」はとても魅力的だ。唯一のアコースティック・ナンバーである#6「coastlines」の涼やかさもまた滋味深い。

 シンガポールのバンドって見た時は、まさかあの国からこういったバンドが生まれるとは!と驚きは大きかったな。まだまだあどけなさがあるし、垢抜けてない感じもあるが、これも原石ならではの魅力。どのように磨き、磨かれていくのかを楽しみにして次作を待ちたい。

 なお、本作は国内だと北海道のディストロ、sunday worst enemyで購入が可能である。また、バンドの公式Bandcampでは、全作品がname your priceとなっているので、気になった方はチェックするとよろし。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGrumble Monsterをフォローしよう!

スポンサーリンク


▼ フォローする