The Eye Of Time ‐‐Review‐‐

KARYSUN、SUGARTOWN CABARET、AUSSITOT MORTでの活動でも知られるフランス人Marc Euvrieのソロプロジェクト。2004年から始動し、長きにわたって前衛的な音楽に取り組んでいる。


jail

Jail(2008)

    AUSSITOT MORT等の様々なバンドで活動してきたフランス人Marc Euvrieのソロプロジェクトで、こちらは2008年に発売された3rdアルバム。

 まるで舞台を見ているかのような前衛的かつ映像的な作品が特徴で、ポストロック、クラシック、エレクトロニカ、アンビエント、現代音楽といったジャンルを交錯させながら、独特の世界を創り上げている。ギターとシンセが汲み上げる深い闇に荘厳なストリングスやピアノが絡んでいくのが軸となっているが、時にはセリフや叫び声がサンプリングされたり、トライヴァルなリズムが鋭敏に刺激したりと様々な意匠が聴ける。Matt Elliotを髣髴とさせる”闇の音楽”なのだが、リズムは重くタイトで展開もより前衛的だ。Kayo DotやGrailsといったバンドの名前も聴いてて個人的に浮かんだが、その音が内包する陰湿な重さはこちらの方が上で、作品全体としての完成度よりも実験精神の方を追及している様子。漆黒のオーケストラの如きダイナミックなサウンドが聴ける#1から徐々に闇に堕ちていく構成が見事である。場面場面に迫真性を持たせて、前衛的に展開していくその様はやはり前述したように舞台を見ているような感覚が強い。地下室で行われている儀式のような感覚も非常に強く、彼の奏でる闇の深さにもまた驚かされる。

 ちなみにこちらの作品はCDでのリリースが特殊パッケージで150枚限定(某所で僕は購入)。しかし、最近になってDenovaliから3LP+2CDの形態でディスコグラフィー盤をリリース。その全てはbandcampでチェックできますので、前衛的なインストを好む方は是非。 http://theeyeoftime.bandcamp.com/

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