Testament ‐‐Review‐‐

ベイエリア・スラッシュ界を仕切る大御所のスラッシュメタル・バンド。ベテランながらかつての勢いは衰えることを知らず。


Formation of Damnation

The Formation of Damnation(2008)

 ベイエリア・スラッシュ界を牛耳る大御所テスタメントの9年ぶりの9作目。本作で遅まきながらテスタメントさんを初めて聴くのだが、このアホみたいな悶絶度、ヘッドバンキングせずにはいられないスラッシャーっぷりがたまりませぬ。モダンな重低音の武装を施しながらも、圧倒的とまで言える猛烈なスピード感を保っているのがとにかく凄い。肝であるリフの切れ味・殺傷性は抜群だし、ポール・ポスタフの壮絶なまでのドラミングがさらに破壊力を加えているとこに余計興奮してしまう。

 身を切り裂くスラッシュ、地を揺らす轟音グルーヴの畳み掛け、勇壮なメロが掛け合わさったこの壮絶なサウンドを聴いてどこにベテランを感じればいいのか(笑)。癌で入院生活が続いたVo.チャックのドスの効いた咆哮も死にかけていたとは思えないほど迫力・威力ともに十分で、そこに厚みを加える勇壮なコーラスワークにも拳を振り上げて応えてしまう。途中で挟むツインリードの泣きっぷりも琴線に触れるし、キャッチーなメロのブレンド具合、ギターソロの弾き倒しっぷりもテスタメントならではの味がある。その辺りのバランス感覚はベテランならではの構築能力の巧さを見せ付けているといってもいいではないだろうか。

 掴みとしてはこれ以上無い疾走チューン#2、あなたち何歳ですか?とベテランであることを疑う光速の如し強烈なドライヴ感が最高の昂揚をもたらす#6を始めとして全編に渡って凄まじい内容。後半に進むにつれ、若さを取り戻していったかのように凶暴性を増すところも何だか微笑ましく、終始興奮しっぱなしの作品であった。何より、年取ったにも関わらず後退という言葉を忘れて突っ走る姿勢が文句なくかっこいい。

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