Tango In The Attic ‐‐Review‐‐

スコットランドから現れたカラフル・ポップな5人組。スコットランドのVAMPIRE WEEKEND、BLINK-182をカバーしたDRUMSなどと評されるサウンドで注目されている新人バンド。

レビュー作品

> Sellotape > Bank Place Locomotive Society


Sellotape

Sellotape(2012)

   約1年半ぶりの2ndアルバム。その間にヴォーカルが変更になってます。しかし、躍動感あるリズムとトロピカルなメロディが弾ける瑞々しい感触が変わらずに好印象。シンセやビートからはブルックリン的な感性をちらつかせているが、基本軸にUKロックやネオアコを主体としたポップで心地よいノリがあり、わかりやすく鼓膜から入ってくる。力強くなったリズム隊にリードされ、カラフルな印象と温かみを与えるギターはアルペジオやリヴァーヴを効果的に用い、伸びやかなヴォーカルと共に解放的に響く。加えて、青春の煌きとエネルギーが詰め込まれた様な感触、それに夏のビーチで聴きたいカラッとした爽快感も良い。USインディーロックからの影響も聴いていると大きく感じられるが、アニコレやVampire Weekendと比べると前述した”夏”を感じさせる点がちょっとした違いになっているかと。エレクトロニクスを主体とした音響系のアレンジも取り入れつつ、余分な贅肉が無いのでストレートな聴き心地。すっきりとした34分というランニングタイムもポップなメロディと歌に引っ張られて駆け抜けていける。


Bank Place Locomotive Society

Bank Place Locomotive Society(2010)

   スコットランドのVAMPIRE WEEKENDとも評されている5人組のデビュー作。ゴキゲンだねえと思わずいいたくなる軽やかでポップなサウンドが光る。しなやかで主張力もあるヴォーカルに歯切れのよい単音ギター、チープなシンセや陽気なコーラス・ワークを絡ませながら、躍動感あるビートでもってグイグイと引っ張っていく。頭3曲からして非常に開放的。奔放な幼心そのままに自然体でカラっとしていて、トロピカルなメロディとダンサブルな躍動感でポップに振り切ったサウンドは心地よく聴けるものだと思う。ローファイなインディ・ロックの様相を呈しながら、エレクトロなテイストを交わらせたり、曲によってはSmithのような手触りもあったりする。そんなわけでDrums辺りに近い印象かな。全体的にリズミカルで瑞々しい仕様で聴きやすいし、風通し良くつくられているのも好まれる要因だろうと思う。前述したように軽やかで瑞々しいポップ・ロックっていうのが一番頭に植え付けられる。けれども、1曲1曲はコンパクトにまとまっているが、いかんせんアルバム全体として致命的なぐらいに曲の幅が狭いの点が少し物足りない。ゆえに全編ノリノリでイケるのは昂揚感を伴う反面で、食傷に感じたり。しかしながら、そんな批判を跳ね飛ばす陽気さとノリの良さが本作にはあると思う。伸びしろもまだまだあるだろうし、期待したい存在だ。

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