uchuu, ‐‐Review‐‐

2009年に結成された大阪発のダンスロック・バンド5人組。踊れる快楽性を焦点を合わせたサウンドを構築し、インディーズ・シーンで注目を集めている。これまでに3枚のミニアルバムをリリース。


HELLO,HELLO,HELLO,

HELLO, HELLO, HELLO,(2015)

  大阪発の男女混声5人組の3rdミニアルバム。本作で初めて聴くが、”快”と”踊”と”Hello”が頭の中にインプットされ続けるuchuu,世界へようこそ!といった印象を抱く。ボウリングで絶対に取れないビッグ・フォー(④⑦-⑥⑩番ピンが残るスプリット)が出た絶望の状況だとしても、飛び跳ね推奨のダンス・ロックが体をとにかく揺さぶります。

 冒頭を飾る#1「AnswerSong」からとにかくハイテンポ、ハイテンションで即効性の高い音楽を提供。心地よいグルーヴと感情を露わにした歌声にmouse on the keys風のピアノがループする#2「Hello」、スリリングなアンサンブルが楽しめる#4「Ao-Haru」や#5「Harddisk」辺りも快調な飛ばしっぷり。ロックとエレクトロの絶妙のバランスで攻めるのが特徴ではあるが、流麗なピアノやアコースティックな音色も配しつつ、全体はシャープに削ぎ落とす。単純にフェス攻略型のノリ重視のダンスロックと括りたくはなく、いずれの楽曲に関してもVo&GtのK(代官山でカリスマ美容師やってそうな感じの見た目)を中心に上手く束ねられており、凝ったアレンジを施しながら快楽性を貫いている。#3「Labyrinth」のコスモを思わせる広がりのあるプログラミング、また中盤のマス風の展開はなかなかの聴きどころだろう。

 矢継ぎ早の5曲を駆け抜けるとラストは速度を落として、ポストロック風の軽やかさと浮遊感を押し出した#6「Calling」が儚くもエモーショナルに終わりを彩る。踊れるロック推進委員会に属しながらも、音響方面への探求が時に垣間見えるのも嬉しいところ。タイムリーな音楽ではあるけれど、説得力は備わっている。Hello、Hello、生きた音楽。

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