上坂すみれ ‐‐Review‐‐

ソ連・ロシアを愛する声優/歌手。2014年1月に1stアルバム『革命的ブロードウェイ主義者同盟』、2016年1月に2ndアルバム『20世紀の逆襲』をリリース。


 

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20世紀の逆襲(2016)

 完全無欠の声優、すみペ様の約2年ぶりの2ndフル・アルバム。既発曲11曲+新曲7曲(そのうちインストが2曲)という、入れられる曲は全部入れろ精神に基づいた全18曲のボリュームで”20世紀の逆襲”を扇動します。

 大槻ケンヂ氏にNARASAKI氏、和嶋慎治氏(人間椅子)、松永天馬氏(アーバンギャルド)など前作以上に多彩な作家陣。それ故の濃ゆい楽曲群を様々なキャラクターで演じ歌うすみれお嬢様。私ペロリストとしていろんな意味でギリギリのラインを攻める歌謡ディスコ#8「Inner Urge」、バヤンを使用したロシアン民謡サークルズな#9「無限マトリョーシカ」、萌えとメタルを馴染ませた強力アニソン・ロック#13「閻魔大王に訊いてごらん」など幅広い楽曲が揃い、てんこ盛り状態でサブカル・カロリー高めでございます。そこに混沌こそが未来的な姿勢も。

 二胡やストリングスを用いてインパクトを残す「20世紀の逆襲」の第一章~第三章は、アルバム寄せ集め感の火消しに走っておりますが、コンセプト的なものを問われると少し首をかしげたくなっちゃいますかね。でも、ほとばしるサブカル感とそれぞれの曲の煌めきぶりは良いなと。すみぺ様の興味を引いた&ルーツ的な音楽が題材になっているから、彼女の味も出てると思うし、他者を巻き込んでいく力は十分にあるとは感じます。

 その中でやっぱり#3「パララックス・ビュー」が最高!って思う辺りに、僕の嗜好が(苦笑)。また、和嶋慎治さんによる和情緒とドゥームのテイストを加味した#4「冥界通信」やエレクトロ・テイストの新曲#5「繋がれ人、酔い痴れ人」も好み。すみれ色の運命を止まらずにどんどん突き進んで欲しいものです。

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