Viet Cong ‐‐Review‐‐

元Womenのマット・フレーゲル、マイク・ウォレスらによって結成された4人組バンド。2015年初頭にリリースした1stアルバム『Viet Cong』が早くも世界各地で話題となっている。


Viet Cong

Viet Cong(2015)

 元Womenのメンバーを中心に結成されたバンドの1stフルアルバム。リリースはアメリカのインディ系レーベルのJagjaguwarからとなっていて、Women時代からの古巣である。

 インディ系を取り上げるのは久々となるのだが、ソリッドな音像と前のめりな勢いで加速する#6「Silhouettes」が一聴して痺れるものだった。以前にはBauhausのカバー曲を発表したりしてる模様だが、本作はゴシック~ポストパンクを核にして、影が追いかけてくるようなダークな質感を重視した印象を持っている。さらにはシューゲイズやサイケをまぶしての魔性な一面で翻弄し、クラウトロックが横槍入れるみたいな感じかな。先行公開された#5「Continental Shelf」の毒を忍ばせた神秘なサウンドスケープは癖になりそう。そんなドラッギーな効能を有効利用するのに加え、合わないようで合っているキラキラ風シンセが何だか懐かしくもあったりするし、時に残響音が終末感を醸し出し、浮遊感が安息にも似た心地よさをもたらすのも良いと思う。#3「March of Progress」の冒頭から中盤までの流れは、Ben Frostを思わせたりもするしね。

 この手のタイプって電磁レンジでいくら加熱しても温まらない感じを持ってたりするが、Viet Congに関しては感情的なヴォーカルや力強く熱い演奏が随所に出たりする。意外と人的な温もりがあるというか、はたまた衝動を大事にしているというか。可憐なギターのヴェールによる導きから一転して、反り立つ壁を物ともせずに駆け上がる疾走感で捲し立てる11分超の#7「Death」はその象徴。7曲37分かけて広がるモノクロームのお花畑、実にいい。

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