Voice of the Seven Thunders ‐‐Review‐‐

UKのRick Tomlinsonによるサイケデリック・ロック・プロジェクト。かつてはVOICE OF THE SEVEN WOODS名義で活動していた。


Voice of the Seven Thunders

Voice of the Seven Thunders(2011)

 Voice of the Seven Woodsから名義変更してから初となるアルバム。本作で初聴となるが、ひりひりと肌を突き刺すエレクトリック・ギターのにフォーキーなサイケデリアを広げるアコースティック・ギターの交錯が半端なく凄まじい。情念を燃やすように弾かれるその旋律が体中に電流を走らせ、叙情的なニュアンスを忍ばせながらも猛々しく響きわたる。ファズのかかったギターが轟いたかと思うと、オリエンタルなフレーズが鳴らされたり、叙情的なアコギを垂れ流したりと様々な引き出しを用いて、楽曲を染色。また、大地そのものを揺り動かすリズムはパーカッシヴな躍動感があって、グルーヴィーだ。そして、プログラミングによる空間処理がまた奇妙な螺旋模様を描く。時には彼自身の歌で哀感を表現したりというのも面白いと思える点だ。異界への入り口となる#2「kummune」を皮切りに、#3、#5で鳴らされるサウンドは、まさにサイケデリックという言葉を突きつけているかのようである。起伏を構築しながら、感覚を麻痺させるサウンドには思わずうなってしまった。特に圧巻なのは#9「Set Fire to The Forest」で、弾きまくる狂騒サイケデリック絵巻に悶絶。普通にSSW系の楽曲として機能しそうな柔和なフォーク#10で締めくくられる点も意表を突く感じでよい。10曲約35分ほどだが、脳味噌をひっかきまわされっぱなしでインパクトは大きく、独特の風情と感覚を持った逸品に仕上がっている。

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