Warpaint ‐‐Review‐‐

LA出身の美しすぎる女性4人組ガールズ・ロックバンド。内省の淵に迫るダークでサイケデリックなサウンドと愉悦も誘うアンビエントな浮遊感を同居させ、さらにはその美しいコーラスワークが奏でるハーモニーに誰しもが虜になる。あの元レッチリのジョン・フルシアンテも絶賛しているほどの存在だ。2010年のSXSWでは、NMEが「最もバズを生んだSXSW出演バンド」第1位に選出された。


Fool

The Fool(2010)

   元レッチリのジョン・フルシアンテからも寵愛を受けるLA出身の可愛い女子たち4人によるガールズ・バンドの1stフルアルバム。リリースはお馴染みのRough Tradeから。

 アメリカ版のTHE XXなんて評され方もしているみたいだけど、深い霧に包まれた森を彷徨い歩くかのようなミステリアスでダークなトーンに包まれた作品であると思う。静かに内省に迫るそのサウンドは、そのままゆるやかに効く危険な劇薬として機能する。ギターもベースもドラムも選び抜いた音だけを鳴らして空間を刻み、そこに儚く胸を伝う歌声と妖しげな魅力を増幅するコーラスワークが重なり合う。それが淡々と続くわけなんだが、The XXと比べると音のひとつひとつやその隙間に女性らしい色香や丸みを感じさせる分、刺激度や中毒性はほんのちょっと高い印象。ところどころ不器用な感じも受けるが、繊細な意匠が施されていて、静かに静かに覚醒を誘う。しかしながら、内省的でありながらも彼女たちの場合は、ドリーミーな浮遊感が効いている。彼女達の世界観が極まる#3は本作でも特に目立つ1曲。適度な熱を保つアンサンブルに別世界へと誘う妖艶なコーラスワークに知らずに引き込まれている。#7「Baby」のようにありのままの自分達を表しただろう、アコースティックな儚げな歌ものも登場。スロウダイヴのように沈む堕ちていく感覚も味わえるし、仄かにノスタルジックに胸を打つ辺りも心憎い初作である。好きな人にはたまらない贅沢な暗い逸品。

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