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個人的推薦小説30選
個人的名盤に続く個人的シリーズ第2弾。今回は小説編ということで推薦小説30選です。名小説というのは恐れ多かったので、推薦ということばで濁しています。とはいえ作品はあなたの心を動かすものが揃っているとはずなので、読んでみていただければ幸いで... -
『ボクたちはみんな大人になれなかった』映画感想
燃え殻さんが2017年に刊行した小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』の映画化。小説と映画の両方を通しての感想記事となります。 -
ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』読書感想
ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学... -
言語と歴史 李琴峰『彼岸花が咲く島』を読む
【第165回芥川賞受賞作】記憶を失くした少女・宇実が流れ着いたのは、ノロと呼ばれる指導者が統治し、男女が違う言葉を学ぶ島だった。宇実は島の少女・游娜と少年・拓慈と、この島の深い歴史に導かれていき−。不思議な世界、読む愉楽に満ちた中編小説。 ... -
お金と生き方 羽田圭介『Phantom』を読む
外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、生活費を切り詰め株に投資することで、給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、とある人物率いるオンラ... -
何に溺れ、何に生かされるか 金原ひとみ『アンソーシャル ディスタンス』を読む
心を病んだ恋人との同棲に疲れ、自らも高アルコール飲料に溺れていく(『ストロングゼロ』)。職場の後輩との交際にコンプレックスを抱き、プチ整形を繰り返す(『デバッガー』)。夫から逃避して不倫を続けるが、相手の男の精神状態に翻弄される(『コン... -
何度も読み返している名作。村田沙耶香『コンビニ人間』を読む
36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれ... -
自分を頼りにして 松田青子『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』を読む
コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない” 娘の隠れた才能……あなたを救う“非常口”はここ。『おばちゃんたちのいるところ』が世界中で大反響の松田青子が贈る、はりつめた毎日に魔法...
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