2004年1月~2017年7月まで13年間、音楽サイトとして運用。4年ぶりに形を変え、2021年6月より再始動。

アイリス・チュウ&鄭仲嵐『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』を読む

新型コロナウイルスが席巻する中、いち早くマスクマップアプリを開発。世界に名を馳せた台湾のデジタル担当相には、逸話が多い。いわくIQ180、学歴は中卒、独学でプログラミングを学び、シリコンバレーで成功した起業家、1ページ0.2秒で資料を読む、トランスジェンダー、学生運動を支持する無政府主義者―ハンドルネームAuで知られる伝説の天才は、「人工知能は永遠に人間の知恵に取って代わることはない」と語る。時代に選ばれた新しい才能を徹底解剖する。

台湾からその名を轟かせるオードリー・タン氏のこれまでの歩みについて。型破りの生き方だからこそ天才という領域に辿り着けるのか。氏の生き方が、己に忠実で自分らしくを貫いているからそんな結果を生むのか。理解のある家族のもとで幼少期から能力を磨き、人格者として成長、35歳にして台湾のデジタル担当大臣に就任する。コロナウイルスが猛威を振るった2020年において、彼女の活躍はみなさんも知るところでしょう。

  1. ポモドーロ・テクニック(25分間仕事に専念し、5分間休憩。これを繰り返して生産性を上げる)を用いた時間管理
  2. 本は必ずiPad Proで読み、デジタルペンを用いるという読書法
  3. 2か月に一度は新しい習慣を身に付けることを習慣化。

他にもいろいろ書かれているが、彼女の成長を支えた下地をいろいろを知ることができる。

それでも、読んでて一番驚いたのが、オードリー・タン氏が台湾を代表するメタルバンド、ChthoniC(ソニック)のフロントマンであるフレディ氏と20年以上の親交があることだったりする(僕は2012年のフジロックで観てます)。フレディ氏も2015年にバンドをやりながら国会議員になるんですけどね。

巻末にある特別付録、『台湾 新型コロナウイルスとの戦い』を読むと、こういった政治体制を築ける台湾を羨ましく思う。

天才とみなされない多くの人々には、自分にしかない輝きがある。天才とみられる多くの人には、自分にしかない闇がある。どちらも素晴らしく、美しい。存在すべきはIQよりもこの美である(P96)

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