ひろゆき『1%の努力』読書感想

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 ひろゆきさんの本は『働き方 完全無双』『無敵の思考』『ラクして上手くいく生き方』と読んでこれで4冊目となります。一番売れているひろゆき本 の通りに2021年9月時点で34万部突破しているそう。

 4冊読んだだけですが、確かに本著が一番主張としてのまとまりがあります。どの著書でも「自分ではあとがき以外はほとんど書かずに、編集者に任せていること」を明言していますが、今回も同じ。“今回の本に関しては、限界までは僕自身が書き、残りは2年の歳月をかけて編集の人に話を語った(p28) “ とある。1%の努力はしたつもりだと仰ってます。

目次

本書の目的

 本書の一番の目的は、 死ぬまでの「幸せの総量」を増やすこと です。

 それをひろゆきさん自身の思考と体験談を踏まえた7つの話を基に、読者に考えてもらうこと。努力しない努力を極め、最大の成果を得てきた著者が送る、「考え方の考え方」の伝授。努力が1%で済むように、常に思考と実験を繰り返す。つけ加えるなら、謙虚でいるということ。ひろゆきさんの考え方が詰まっていますし、参考にできる部分もあります。

 「凡人だからこそスケジュールを埋めるな、余白をつくれ。両手をふさぐな「片手」を空けよ。「頑張ればなんとかなる」と思っている人は、甘い」 そう、著者は主張します。働かないアリになれ!と。

努力すれば報われる?

 いきなり右ストレートを喰らう序文における、ムダな努力は意味をなさないことについてです。まずは、エジソンの有名な言葉 「99%の努力と1%のひらめき」の真意を誤解しているという話。

本当は「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる」ことを言った現実的な言葉だ。しかし、「努力すれば道がひらける」という表現で広まっている。発明の世界では出発点が大事だ。(中略) ひらめきもないまま、ムダな努力を積み重ねていっても意味がない(p18)

さらに追い打ちをかけるように、現実を突き付けます。

  1. 環境でステータスが決まってしまう現実(年収の高い世帯の方が断然有利)
  2. 遺伝で決まってしまう現実(顔やスタイル、学業、音楽・芸術など)

 努力次第で結果が変わるのは事実ですし、好きの一点突破で道を拓く人間もいる。ただ、大半がそうではありません。現実に打ちのめされることの方が圧倒的に多い。

 人生のスタート地点の違いで圧倒的な差があるときに、努力で埋めようとしても難しい。だからこそ、「環境」と「遺伝」の現実と自分のできないことを受け入れた上で、考え方を変えていく必要があると。

 イチローさんの言葉が紹介されていますが、これはひろゆきさんが同意する部分でもある(ひろゆきさんは自身の映画好きであることを例に出して話している)。わたし自身もそう感じています。努力神話は結局、成功者のものだと思いますからね。ちなみにこのサイトは10年以上やってるわけですけど、インプット(音楽、本、映画を取り入れる)は努力ではないですけど、アウトプットに関しては努力をわりと要している(笑)。

努力を努力だと思ってる時点で、好きでやってるやつには勝てないよ(p188)

読んでの感想

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 わたし自身は、働きアリの性質の人間だし、真面目人間ですね。多分、いらない方向に努力もしていると思います。最近は、いろんな著書で学びを得る中で、やらないことの選択だったり、力の使い方・分散等を意識するようにしています。とはいえ、これで働かないアリになれるかと思うと、性格も関係しそうなので難しそうな気はしますが。

 最近、いろんな著書を読んでて思う、“諦めの先に新たな道がある”という感覚が本著にもある。加えて、ミニマリズム&エッセンシャル思考の根付きがあるんだろうなというのも伺えます。人生のムダを省く、いらないものを持たない、最優先すべきことに時間を割く。ひろゆきさんがされるエッグスタンドの話やポジション取りの話(競争のいらないところにいる)はスゴクためになる。

 努力を努力と思わないものを見つける、場所を探す。そのための情報取得、思考実験の繰り返しがもっと自分の人生に必要なのではないかと痛感した次第。「努力100%」という信仰に苛まれたニッポンにおいて、「~しなければならない」論に縛られている人、普通を彷徨い求めている人には、特に響く著書ではないかと感じます。

 270ページあるとはいえ、文字がギュウギュウに詰まっているわけでもなく、読みやすい。本著をヒントに自分自身が絶対に優先すべきこと、自分にとってストレスになる要因等を深堀して、人生の豊かさに繋げたい。

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