2004年1月~2017年7月まで13年間、音楽サイトとして運用。4年ぶりに形を変え、2021年6月より再始動。

amazonプライムビデオで観る おすすめ邦画10選

 amazonプライム会員になるだけでこんなにも恩恵が受けられる、というのが今の世です。わたくしも数年間プライム会員であり、商品も関連サービスもよく利用しています。そのひとつにあるのがamazonプライムビデオ。もうみなさん、知ってるでしょうから細かい説明は省きます。

 前提として、なんだかんだ映画は映画館で集中して観るのが自分は一番良いと思っています。自分の2017年~2020年までの劇場鑑賞作品数が、年平均で80作品ぐらい。絶対に他事がやれない状況で物語に入り込む。そこであれこれ考えながら観るのが一番良いし、入ってくるのかなと感じています。とはいえ、amazonプライムビデオ限定というのもあるので(最近の有名どころだと、「SOUND OF METAL」とかでしょうか)、利用はそこそこしています。

 というわけで今回は、amazonプライムビデオの見放題サービスで鑑賞可能な邦画10作品を選びました。最初は邦画5本、洋画5本という形にしようかと思っていましたが、選んでいたら無理だなとなってしまい、邦画10本という形に変更。良かったら参考までにみていっていただけると嬉しいです。ちなみに1作品だけ映画館で観てないし連続ドラマですが、オススメなので許してください。

 今回の選定基準は以下の通りです。紹介順は順位ではありません。

  • わたしが映画館で鑑賞した作品であること
  • amazonプライムビデオ見放題対象商品であること
  • 邦画であること(※1作品だけ例外あり)
  • 新しめの作品であること(今回は2018年~2020年の作品を選出)

※ amazonプライムビデオの見放題対象商品は、時間が経つと入れ替わります。本記事は2021年6月19日時点のものです。

目次

三島由紀夫 VS 東大全共闘 50年目の真実(2020)

禁断のスクープ映像、その封印が遂に紐解かれた! 稀代の天才作家・三島由紀夫と、血気盛んな東大全共闘の討論会の全貌だ。時は1969年5月13日。東大駒場キャンパスの900番教室に、1000人を超える学生たちが集まり、三島を今か今かと待ち受けていた。旧体制変革のためには暴力も辞さない東大全共闘のメンバーが、この討論会の首謀者だ。世界各国が政治の季節に突入していたこの頃、日本でも自分たちの手で国を変えようとする学生運動が激化していた。今の日本では想像もつかないほど、センセーショナルな嵐が吹き荒れていた時代なのだ。そんな危険きわまりない若者たちが、「三島を論破して立ち往生させ、舞台の上で切腹させる」と盛り上がり、異様なテンションが充満している敵地に、三島は警察が申し出た警護も断り、その身一つで乗り込んで行った。

 2020年のベスト3に入る一本です。三島由紀夫氏の小説は昨年の新装版発売はあったものの(この映画公開のあと)、まだ6~7冊ぐらいしか読めてません。この時代は学生運動が盛んだった頃。そんな程度の知識で本作に臨んだわけですが、自分がサンドバッグにでもなったかのように言葉の乱打に遭います。

 完全アウェイの中で討論会に乗り込んだ三島氏が、全共闘に対して論破ではなく説得しているのが印象的でした。討論内容は、抽象的で難しい。他者、持続性、天皇論などなど。次元の違いというのをはっきりと感じる。とはいえ小説家・平野啓一郎氏や哲学者・内田樹氏がポイントで出てきて解説してるので、自分の中でも少しだけ整理ができるかな。

 とにかく伝わるのは、言葉には重みがあり、怖さがあり、力があるということです。本作を観ると、言葉に対してもっと誠実に向き合うことが必要だと痛感する。今、観るべき作品のひとつ。

私をくいとめて(2020)

¥440 (2021/06/18 05:16時点 | Amazon調べ)

30歳を越え、おひとりさまもすっかり板についてきた黒田みつ子。みつ子がひとりきりでも楽しく生活できているのには訳がある。脳内に相談役「A」がいるのだ。人間関係や身の振り方に迷ったときはもう一人の自分「A」がいつも正しいアンサーをくれる。「A」と一緒に平和なおひとりさまライフがずっと続くと思っていたそんなある日、みつ子は年下の営業マン多田くんに恋をしてしまう。きっと多田くんと自分は両思いだと信じて、ひとりの生活に慣れきってしまったみつ子は20代の頃のように勇敢になれない自分に戸惑いながらも、一歩前へふみだすことにする。

 2021年の1月に観たのが3月末にはプライムビデオ見放題で配信されるのだから、世の中のサイクルは本当に早い(本作の正式な公開日は2020年12月)。綿矢りささんの小説と大九明子監督による『勝手にふるえてろ』コンビが本作で再登板です。

 なによりも贅沢なぐらいのスーパー能年玲奈タイム。それにつきます。中村倫也さんが声だけっていうのも贅沢だし、のん×橋本愛の7年ぶり共演っていうのも贅沢ではあるんですけども。30代の独身OLがかかえる恋愛の悩みを少しずつ解決しながら物語する形です。自身の内面と向き合い、他者からの見られ方に戸惑い、幸せって何なのかを考える。のんさんはやっぱり素晴らしいなと思う次第です。『勝手にふるえてろ』の続きみたいな感じでも観れるかなと思います。

劇場(2020)

高校からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑)。しかし、その劇団は上演ごとに酷評され、解散状態となっていた。ある日、永田は街で、偶然、女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている沙希(松岡)と出会う。常に演劇のことだけを考え、生きることがひどく不器用な永田を、沙希は「よく生きてこれたね」と笑い、いつしか二人は恋に落ちる。沙希は「一番安全な場所だよ」と自宅に永田を迎え一緒に暮らし始める。沙希は永田を応援し続け、永田もまた自分を理解し支えてくれる彼女に感じたことのない安らぎを覚えるが、理想と現実と間を埋めるようにますます演劇に没頭していく―。夢を叶えることが、君を幸せにすることだと思って。

 小説を3回読んでいます。公開直後に伏見ミリオン座で鑑賞後、すぐにアマゾンプライムビデオにて観返す。映画館とプライムビデオ見放題同時スタートっていう試みがあるからこそ、これができるというのが新鮮でした。

 基本的には原作に忠実なストーリー。プライドだけは一丁前の売れない演劇人・劇作家の永田(山崎賢人)、青森出身で服飾の学校に通っている沙希(松岡茉優)、2人の7年間を描く。その中で『劇場』は映画に置き換えたときの見事さ。それは純粋に永田と沙希の描き方・追い方で、「靴、同じですね?」という新しいナンパ様式?から始まる恋を長い時間をかけて追っていく。2人の心が密接になるところから離れていくまで。山崎賢人くんと松岡茉優さんの演技がまた見事でしてね。

 少しネタバレにはなりますが、逆に原作のここは切らないでほしかったという部分があります。それが永田と青山の尊厳の踏み躙りあいメール合戦。この場面に人間の醜さとプライドの塊みたいなのが表現されていると感じてたので、青山役が伊藤沙莉さんだから余計に入れ欲しかったな。映画版では必要以上に永田を嫌われ者にできなかったというのは思いますけどね。小説だと永田はもっともっと嫌なヤツです(笑)。でも永田が常に抱える焦燥と劣等感は人間臭いし、それが表面化しているかしていないかが人間の嫌悪感を決めるのかとも思ったり。

 二人は変わらないのか、変わってしまったのか。変わったのは永田なのか沙希なのか。それはご鑑賞いただければと思います。

愛しのアイリーン(2018)

¥400 (2021/06/18 06:00時点 | Amazon調べ)

一世一代の恋に玉砕し、家を飛び出した42歳のダメ男・宍戸岩男(安田顕)はフィリピンにいた。コツコツ貯めた300万円をはたいて嫁探しツアーに参加したのだ。30人もの現地女性と次々に面会してパニック状態の岩男は、半ば自棄になって相手を決めてしまう。それが貧しい漁村に生まれたフィリピーナ、アイリーン(ナッツ・シトイ)だった。岩男がとつぜん家を空けてから二週間。久方ぶりの帰省を果たすと、父の源造(品川徹)は亡くなり、実家はまさに葬儀の只中だった。ざわつく参列者たちの目に映ったのは異国の少女・アイリーン。これまで恋愛も知らずに生きてきた大事な一人息子が、見ず知らずのフィリピーナを嫁にもらったと聞いて激昂するツル(木野花)。ついには猟銃を持ち出し、その鈍く光る銃口がアイリーンへ……!

 90年代中盤に連載されていた新井英樹氏の漫画の映画化。国際結婚した主人公を通して地方の農村が内包する問題を描いています。今回のぶっ飛び枠です。

 数ヶ月前に観た映画では”毎日帰ると妻に死んだふりされていて困ってた”安田顕さんが、今回は女性器と(妻の)アイリーンの名を叫び続ける中年男性・岩男の役で、狂気というほかない役すぎてビビります。端的に言えば、性と愛と家族の物語ではあるんですけれども、その中に国際結婚や保守的な田舎というのが絡んできて物語を複雑化させている。露骨な性的なシーンもあるし、まっ血っ血になるぐらいの血液も観れます。とにかくハードコアですよ。

 安田顕さんの母親役である木野花さんの息子を思うあまりの狂気もすさまじく、妻・アイリーンを演じたナッツ・シトイさんもまた狂気。差別や家族という呪縛に立ち向かうエネルギーはそこから生まれるのかもしれない。観た後になんじゃこりゃ!となることも否定はしません。でも、涙活なんてものよりも生々しいものが観たい方にオススメです。

岬の兄妹(2019)

¥300 (2021/06/18 06:26時点 | Amazon調べ)

また、真理子が居なくなった・・・自閉症の妹のたびたびの失踪を心配し、探し回る兄の良夫だったが、今回は夜になっても帰ってはこない。やっと帰ってきた妹だが、町の男に体を許し金銭を受け取っていたことを知り、妹をしかりつける。しかし、罪の意識を持ちつつも互いの生活のため妹へ売春の斡旋をし始める兄。このような生活を続ける中、今まで理解のしようもなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れ、戸惑う日々を送る。そんな時、妹の心と身体にも変化が起き始めていた…。ふたりぼっちになった障碍を持つ兄妹が、犯罪に手を染めたことから人生が動きだす。

 今回の紹介する中では、一番キツいと思います。悲惨カロリー摂取過剰になるぐらいに。足に障害を持つ兄、自閉症の妹が主要人物。「足が悪くて働けない → お金ない → 妹を1万で売ろう→ 生活改善」という非道な方程式を編み出してしまう。ここがまずキツい。目を背けたくなるシーンが多々登場しますが、挟まれるユーモアがちょっとした憩いにはなっています。あのプールのシーンとか。

 人間、食べるものがなくなるとティッシュを食べ出す(甘いらしい)。兄の友人が「お前は足が悪いからじゃなくて、頭が悪いからダメなんだ!」と言われますけど、その非道な手段を選ぶ前に福祉を頼る知識もないというのは観てれば理解できます。けれども、生にしがみつかなきゃいけないのが人間の業。正しくなくても、その人たちにとっては正しいことっていうのはある。本作はやっぱり兄妹愛の濃さ。それは貫かれてます。

青の帰り道(2018)

¥300 (2021/06/18 07:17時点 | Amazon調べ)

2008年の夏。7人は高校の同級生。未来に向かって夢を抱きながら卒業を迎える。歌手になる夢を抱き上京するカナ。家族とそりが合わないキリも地元を離れて東京へ。一人粋がっている硬派なリョウは、「いつかでかいことをやってやる!」と夢を抱きながら、地元の建設現場で働く日々。音楽を通しカナと心を通わしてきたタツオは大学受験に失敗し、地元に残り浪人。まさかのできちゃった結婚をしたコウタとマリコも地元組。そして現役で大学に合格したユウキは上京組。それぞれが別々の道へと進んでいく。しかし数年後、夢と現実の狭間で葛藤する7人。悩み、葛藤し、時に挫折してしまいそうになりながら、それでも彼らは大人への階段を上っていく。そして、少しだけ成長した7人が帰ってきたのは、あの懐かしい“帰り道”だった–。

 毎回、新作を楽しみにしている藤井道人監督。そのきっかけになったのが本作です。一番好きな『デイアンドナイト』と迷いましたが、青春群像劇のこちらをチョイス。

 群馬県の高校を卒業した男女7人の物語。2008年から2018年の10年間が描かれてますが、2018年は最後にちょっとだけなんで、主には高校3年生から23,24歳ぐらいまでの移ろい。宣伝ポスターのキラキラ青春感はどこに夢死したという感じに重苦しく圧し掛かり、痛々しく刺さる作品です。自由だと叫んだ若者たちが理想と現実の前に葛藤する姿、しかも重い出来事が次々と起こり巻き込まれるので、観ている側も苦しくなります。

 地元に残る人、東京に出ていく人、このグループ内で結婚する人、生きるのをやめた人。様々なその生き方は、自分だったらどうしていたのかを考えさせます。しかしながら、真野恵里菜さんや清水くるみさんに容赦無さすぎる。あんだけ堕ちさせるかっていうぐらいに。「人生、こんなはずじゃなかったのに」とは誰もが思うところ。けれども生きていかなきゃいけない、あの頃の美しい思い出を胸に。ホント、いろいろ詰まってますよ、この作品には。

 しかしながら2008年ごろに”エモい”という言葉は、ほぼ使われてないと思うんだがとツッコミたい(笑)。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2018)

高校一年生の志乃は上手く言葉を話せないことで周囲と馴染めずにいた。ひとりぼっちの学生生活を送るなか、ひょんなことから同級生の加代と友達になる。音楽好きなのに音痴な加代は、思いがけず聴いた志乃の歌声に心を奪われバンドに誘う。文化祭へ向けて猛練習が始まった。そこに、志乃をからかった同級生の男子、菊地が参加することになり…。

 青春映画、エモいという言葉を添えたくなるぐらいに。吃音症である志乃、ミュージシャンを志すも音痴である加代、この2人がひょんなことから仲良くなり、音楽デュオを結成して文化祭での演奏を目指す。ちなみに携帯電話が出てこないので90年代後半が舞台だと思われます(作品の中で時代背景がわかる感じのことがあまりない)。先生も志乃の吃音はみんなで話す緊張からきているものだという感じで、まだまだそういう考えが浸透していないという印象も受けました。

 ハッピーな終わり方はしませんが、この年代だからこそのぶつかり合いや心の共有からすごく人間味を感じました。やっぱり「みんなと同じことが何でできないのか」と思ってしまいますね。そんな自分を認めようというメッセージ性も孕んでいたと思います。公園や駅前の通りで路上演奏する彼女たちの姿はあまりにも眩い。演奏するのがミッシェルの「世界の終わり」やブルーハーツの「青空」。なんとも心地よく響きます。

きみの鳥は歌える(2018)

¥330 (2021/06/18 06:39時点 | Amazon調べ)

函館郊外の書店で働く「僕」は、失業中の静雄と小さなアパートで共同生活を送っていた。ある日、「僕」は同じ書店で働く佐知子とふとしたきっかけで関係をもつ。彼女は店長の島田とも抜き差しならない関係にあるようだが、その日から、毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。こうして、「僕」、佐知子、静雄の気ままな生活が始まった。夏の間、佐知子と恋人同士のようにふるまいながら、お互いを束縛せず、静雄とふたりで出かけることを勧める「僕」。そんなひと夏が終わろうとしている頃、みんなでキャンプに行くことを提案する静雄。しかし「僕」は、その誘いを断り、キャンプには静雄と佐知子のふたりで行くことになる。次第に気持ちが近づく静雄と佐知子。函館でじっと暑さに耐える「僕」。3 人の幸福な日々も終わりの気配を見せていた……。

 近年、映画化が続く小説家・佐藤泰志さんの『きみの鳥はうたえる』の映画化。1981年作。小説の1970年代・東京というのを現代の北海道・函館を舞台にして、他にも改編ポイントがいくつかあります。

 僕(柄本佑)、静雄(染谷将太)、佐知子(石橋静香)の3人によるずっと続くと思ってたある夏の物語。 モラトリアム、不思議な三角関係。非常に小説的に淡々と紡がれる中で僕の変化を感じ取れる内容。 それぞれがとにかく自然体に感じる演技ですが、誰も本心がわからない・見せないところをこちらで想像しながら観ていく。あの時の感情・行動、関係性の変化。

 気ままに飲んでクラブ行ったり、ビリヤードしに行ったり、本屋のバイトでいろいろもめたり。結末は原作と違いましたけど、映画はこれで良かったのかもと思いました。優柔不断であった僕が、どうにもならないタイミングで唯一見せた意思。曖昧が曖昧じゃなくなる最後は、結局楽しい時は続かないということでしょうか。染谷将太くんは飄々さと優しさを滲ませ、石橋静河さんのカラオケシーンはとてもインパクトがあります。

 2019年4月に閉館した今池のキノシタホールで観た最初で最後の一本。

蜜蜂と遠雷(2019)

¥400 (2021/06/18 06:14時点 | Amazon調べ)

芳ヶ江国際ピアノコンクールに集まったピアニストたち。復活をかける元神童・亜夜。不屈の努力家・明石。信念の貴公子・マサル。そして、今は亡き“ピアノの神”が遺した異端児・風間塵。一人の異質な天才の登場により、三人の天才たちの運命が回り始める。それぞれの想いをかけ、天才たちの戦いの幕が切って落とされる。はたして、音楽の神様に愛されるのは、誰か?

 ”世界は音楽で溢れている”

 才能っていう言葉に逃げたくはないけれども、努力は裏切らないとは思うけれども、努力ではどうにもならない領域があるというのを理解させる。芸術は美しくもあり、残酷でもある。それを思い知らされます。

 神様から選ばれた者たちが紡ぐ美しく力強い音色、そして共鳴。勝ち負けじゃない。それぞれがそれぞれの演奏で心を震わせる。とにかく演奏シーンの臨場感と緊迫感にはすごく引き込まれました。余計な装飾はいらない。音楽の力をこれでもかと感じる『蜜蜂と遠雷』でした。

実写ドラマ I”S(アイズ) (2019)

瀬戸一貴は私立湾田高等学校に通う平凡な高校2年生。演劇部のクラスメイト葦月伊織に1年生の頃から恋心を抱いていたが、小学生時代のトラウマから想いを伝えられずにいた。パーティの実行委員を一緒にやる中で徐々に打ち解ける2人。そこへ4年前アメリカに行ったはずの秋葉いつきが現れる。

 最後は映画館で観てないし、連続ドラマというルール破りの反則技で紹介。今から20年以上前の中学生時代に読んでいたというのが一番大きいんですけど、近年の漫画実写化において一番成功した作品じゃないかなと僕は思っています。1997年から2000年まで週刊少年ジャンプで連載され人気を集めた青少年の淡い思い出として君臨する、桂正和による伝説的青春恋愛漫画「I”s(アイズ)」が実写ドラマ化。

 何といっても原作に忠実・丁寧。作り手の原作愛をものすごく感じます。無理な拡張とか、狙い過ぎた表現とか余計なことをしていないっていうのが大事です。ちゃんと舞台も90年代で、ブラウン管のTVにビデオ。家の電話で連絡を取り合い、携帯電話が発売されたばかり。原作の世界観にこだわりぬいてます。主人公のイチタカに関しては賛否あると思いますけど、他の配役はほぼ完璧と言っていいぐらい。伊島空くんが完コピ過ぎて引くぐらいの寺谷の完成度を誇ります。4人のヒロイン陣も素晴らしい。

 あまり細かい説明をしても仕方ないので、まず1話を再生させることが大事です。そこからはどんどん再生が進みます。原作知っている方は、丁寧な実写化と懐かしさに胸を痛め、初めて見る人にしたってあらゆる感情をかっさらっていくと思いますよ。

 ちなみにこれを撮影した豊島監督は、最初に紹介した『三島由紀夫VS東大全共闘』の監督を務めています(もうおひとりが『アンダー・ユア・ベッド』の安里麻里監督)。このふり幅の凄さ。そして、本作を観て漫画を全巻買いました。

まとめ

 月々500円ちょっとでこのサービスが利用できるのはやっぱり恐ろしい。他にも『生きてるだけで、愛』や『凪待ち』とかまだまだたくさん紹介したい中で10本に絞ってみました。これはまだなのか、あれ見放題じゃなくなっている、などの作品もありまして作品選びはやっぱり難しいなと思った次第。ここに挙げた作品にしたって見放題から外れることはあるかもしれないので、気になった方はお早めに。

追記:2021年6月20日に洋画編を作成しました。

あわせて読みたい
amazonプライムビデオで観る おすすめ洋画10選 前回のamazonプライムビデオで観る おすすめ邦画10選に引き続き、洋画10選です。 今回の選定基準は以下の通りです。紹介順は順位ではありません。 わたしが映画館で鑑賞...
目次
閉じる