血と炎で染まる『ロード・オブ・カオス』鑑賞

楽しみにしていた『ロード・オブ・カオス』を鑑賞しました。自分はブラックメタル黎明期のことに詳しいわけではないけれど、原作となる「ブラックメタルの血塗られた歴史」は10年ぐらい前に読んでるし、MAYHEMは2008年のEXTREME THE DOJO VOL.20で、すぐお隣の名古屋クアトロで観ている(センチュリーシネマと名古屋クラブクアトロはパルコの8Fにあります)。あの時は、20回スペシャルということもあって、AT THE GATESをヘッドライナーに、THE DILLINGER ESCAPE PLAN、MAYHEM,、PIG DESTROYER,、INTO ETERNITYと凄まじいメンツが揃っており、すべてが強烈でしたよ。

しかし、日曜の昼下がりでR-18のこの作品、客席は85%ぐらい埋まっていました。MAYHEMのTシャツという正装の方がいれば、BEHEMOTHのシャツの人もいたし、VMOのシャツの人もいた。

物語自体は、MAYHEMというバンドを幹に、インナーサークルと呼ばれた過激集団の人間模様を描いでいる。音楽映画ではなく、タッチはドキュメンタリーに近い感じでデッドの自殺や教会放火、ユーロニモス殺害など事実を基にしたもの。ブラックメタルの音楽を解説しているところはほとんどありません。あくまでショッキングな事件の数々をこれでもかと見せられるし、血やグロテスクなシーンも満載です。ライヴシーンでのデッドの鮮血ぶりは、かなり刺激的。でも、使われてる音楽はシガー・ロスだったりしますが(笑)。

狂気に囚われてないユーロニモスが、狂人のようなフリをする。デッドやヴァーグ・ヴァイカーネスのような本物の狂気を持った人間たちに対抗するために。若者たちが仲間内で成り上がるために、あいつよりも過激な事件を起こそうと躍起になる様はすごかったな。どんどんエキサイティングしていって、殺人まで至るんだから恐ろしいものです。話題になれば売れる的な思考も入ってはいるだろうけれども。

基礎知識は必要かもしれませんが、ブラックメタル初期にはこんなことがあったと知れます。ブラックメタル、けしからんってそりゃあなりますよ。。そして、R-18なのでやっぱり描写はキツい。それでも、ユーロニモス役を務めたローリー・カルキンの全く狂気に囚われていない澄んだ感じが終始出ていて、引き付けられました。

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