2004年1月~2017年7月まで13年間、音楽サイトとして運用。4年ぶりに形を変え、2021年6月より再始動。

世界は不思議で美しい 『はちどり』鑑賞

¥5,109 (2021/06/04 07:30時点 | Amazon調べ)

 1994年の韓国、中学2年生になる少女・ウニを通してみる日常、その日常を超えて繋がっていく世の中。理不尽や疎外感による14歳の心の揺れ動きを繊細に捉え、彼女を通して自分と周りの人間について振り返る。ヨンジ先生の言葉を手がかりに。”顔は知ってても、心まで知ってる人はどれだけいますか”

 淡々と描いていく中で本作では、登場人物のほとんどが弱さをみせるのも印象的。あの父親だって兄だって例外じゃない。苦しみや痛みを抱えずに生きている人間はいないというようだった。

 『世界は不思議で美しい』は、”日常の中には悲劇も起きる一方で、生きる価値を感じる美しい出来事もある”という意(ユリイカ5月号のキム・ボラ監督インタビュー参照)。観終わると、静かに心に迫ってくるものが確かにあった。

目次
閉じる