青春の自爆テロとは 『チワワちゃん』鑑賞

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その日、東京湾バラバラ殺人事件の被害者の身元が判明した。千脇良子・20歳・看護学校生。ミキはそれが、自分の知っている“チワワちゃん”のことだとは思わなかった。チワワを偲ぶために、仲間たちが久しぶりに集まったが、誰も最近のチワワを知らなかった。そんな中、ファッション雑誌のライターのユーコから、チワワの追悼記事の取材を受けるミキ。もっと話を聞かせてほしいと頼まれたミキは、仲間たちにあらためてチワワとの思い出を聞きに行く。しかし、ミキを待ち受けていたのは、それぞれの記憶の中の全く違うチワワだった──。

 岡崎京子さんが90年代に発表した漫画が原作(未読)。『リバーズ・エッジ』とは違って設定は現代になってます。二宮健監督の『LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』をちょっと前に観ましたが、映像と音楽の使い方が綺麗で洒落てて、MV感が強いのは本作でも同じ。冒頭のEDMで揺さぶられて、盗んだ600万持って都会を仲間達と全力で駆け抜け、その600万を3日で使い切るという豪遊。

 ”青春の自爆テロ”と作中に表現ありましたけど、常に若さを謳歌してるようなそんな映画。大人になりきることへ立ち向かう部分と抗う部分があり、それでも楽しかった日常と、どこか空虚な日常が記憶の中で積み重なる。

 作品全体としてR-15の刺激に満ち満ちてたけど、逆にこんな青春はおとぎ話じゃねえかと(笑)。臭くて汚ねえライヴハウスは行くけど、クラブはほとんど行ったことが無いような人間なんでね私は。Pale Wavesの楽曲に乗せた「チワワダンス」は強烈。

 そして、あなた達みたいな青春は私はNGと言いたいが如く、最後の最後に出てくる松本穂香ちゃんにほっこりした。最近、よく映画で観る成田凌くんは「お前だけなんか違う」で女を確実に口説き落とす、今回もそんな役だった。何にせよ、チワワちゃん役の吉田詩織さんの眩さがとにもかくにも凄かった。他の俳優陣達を差し置いてずっとスポットライトが当たり続けている、そんな印象を植え付けられました。

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