異国における家族との絆 『ミナリ』鑑賞

¥4,066 (2021/07/13 19:35時点 | Amazon調べ)

1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる―。

 ミナリとは韓国語でセリの事だという。A24とPLAN Bがタッグを組んでることやアカデミー賞候補作として前評判が高かった。実際に第93回アカデミー賞に作品賞含む6部門ノミネートし、 助演女優賞受賞(ユン・ヨジョン)を獲得。主演のスティーヴン・ユァンは、村上春樹氏の納屋を焼くを原作にした『バーニング 劇場版』(僕は3回ぐらい見てます)に出演している。

 舞台は1980年代のアメリカ、アーカンソー州のだだっぴろい草原。韓国から農業で成功しようと移住してきたある一家の物語。でも、その農業が全くうまくいかずに試行錯誤と奮闘を繰り返す。移民の話という感じではなくて、家族に焦点をあてた作品ですね。

 絶えない夫婦間の喧嘩、心臓に持病を持つ息子、良心である娘。そこに物語の中盤手前ぐらいで韓国から母方の祖母がやってくる。ストーリーは、アメリカンドリームを目指す父の執念と身勝手、やってきた祖母の奔放さが目立つ。韓国にも花札があるんだとかいう発見もあります。翻弄される妻と娘・息子。

 異国での暮らしにおける家族の不和、衝突、そして融和。かなり地味なストーリーでわかりやすくはない。語りすぎない感じで抑制されている。とはいえ、家族の問題って案外こういうことなんだろうなあとは思います。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

目次
閉じる