上々のメジャー1stアルバム PIERROT『FINALE』

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 1990年代後半~2006年まで活動を続けた日本のヴィジュアル系バンド。デビュー当時は、DIR EN GREYと双璧を成すほど人気を誇ったバンドであり、解散するまで常にチャートTOP10に楽曲を送り続けました。本作は1999年リリースのメジャー1stアルバム。オリコン・チャート5位を記録。「終わりは始まり」という逆説的なコンセプトを元に制作され、デビュー・シングルとなる#11「クリア・スカイ」を始めとしたシングル4曲を含む全13曲が収録されています。

 そのシングル曲の影響で意外とキャッチーな印象が強く、全体としても幅広い曲調で、PIERROTというバンドを多角的に表現しているように思う。インディーズ期の毒気と混沌にうなされる#7「MAD SKY-鋼鉄の救世主-」、#13「Newborn Baby」といったダークでハードな楽曲から、アップテンポな#4「カナタヘ...」、メジャー感を伴った#11「クリア・スカイ」、それにバンド最大のヒットとなった儚い耽美さを持つ#10「ラストレター」等のヴィジュアル系の王道をいく楽曲まで。

 ヒットを飛ばしていたとはいえ、この頃はデビューしたばかりということもあってレコード会社の大人の支持に従っていたのか(笑)、メロディの立った曲を中心にして、様々な間口に対応可能な作品に落ち付いている。しかし、この辺りの全体の組みたて・構成の巧さ、コンセプチュアルな仕上がりはなかなかのものです。なかでもクリーン・トーンを主体としたバラード調の#8「SACRED」、壮大な展開を聴かせる#12「CHILD」といった曲のインパクトが大きい。

 ただ本作は、ピエラーからはバンドの濃い部分を味わえないということで、結構辛口な評価が多い印象。ただ、十字架のアイメイクをしてようが、のど越し爽やかな曲が多いので入門編として推せると思います。

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