名刺代わりの一枚 きのこ帝国『フェイクワールドワンダーランド』

今もっともブレイクを期待されているバンド。話題騒然の先行シングル『東京』も収録したセカンドアルバム遂に完成!アルバム先行1曲入シングル「東京」の反響の大きさに、5000枚限定から更に増産体制に入るなど既にアルバムに対しての期待値が高まっている、きのこ帝国。その期待に応えられる、素晴らしいアルバムが完成しました。2014年10月29日リリース。

  フルアルバムとしては約1年8ヶ月ぶりとなる2ndアルバム。5000枚限定の先行シングルである#1「東京」は、ポストロック/シューゲイザーの音響を活かしながらも、深い哀愁と大切な人への想いが乗せられた佳曲でありました。故にアルバムへの期待が大きく高りましたが、本作の出来栄えは確かなものでしょう。

 オルタナ~シューゲイザーの味付けは控えめになっているとはいえ、万人に親しめるようにメロディを強化。印象でいえば普遍的なインディーロックに近づいた感はありますが、Vo.佐藤さんの凛とした歌声を中心にきのこ帝国らしさはそのまま。日常を軽やかに切り取って歌われる#2「クロノスタシス」、心地よい四つ打ちの中で鮮やかな花弁をつけていくようにギターと歌が彩る#4「You outside my window」、トクマルシューゴちっくな印象も受ける106秒にまとめられた表題曲#8「フェイクワールドワンダーランド」、切なさでいっぱいの#9 「ラストデイ」など。いずれの曲も洗練された感覚で綴られています。角がとれて丸みを帯び、なおかつ詩情豊か。自然体で人間味を感じさせることで音楽をグッと身近にさせ、胸に優しく響く。

 #10「疾走」から#11「Telepathy / Overdrive」の決意を胸に突き進んでいくようなラストの流れにも惹かれる。キャッチーに開かれた世界へと向かった本作、さらに多くのファンを獲得しそうです。

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