【アルバム紹介】Thee Silver Mt Zion Memorial Orchestra『Fuck Off Get Free We Pour Light on Every』

 Godspeed You! Black EmperorのEfrim Menuckを擁するバンド。様々な弦楽器隊をも交えて奏でるサウンドスケープは、本隊であるGY!BEにも近しい壮大なスケールを持つ。様々な紆余曲折を経て、現在までに7枚のアルバムをリリースしている。

 本記事は2014年リリースの7thアルバム『Fuck Off Get Free We Pour Light on Every』について書いています。

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アルバム紹介

Fuck Off Get Free We Pour Light on Every(2014)

 7thアルバム。全6曲約49分収録。ストリングス等を交えたオーケストラルな佇まいとサウンドは、本隊であるGY!BEにも近しい壮大なスケールを奏でますが、こちらではインディー・ロックのような感触の方が強め。

 聴いた感じでは、Arcade Fireのイメージが近しいのですが(ヴォーカルの声質はわりと似ている)、民族音楽の趣があり、大陸のブルース的な迫力もある。

 精度の高いアンサンブルが生む上質な深みとダイナミックな強度を地盤に持ち、さらにオルタナティヴ~パンクの昂揚感やサイケデリックな酩酊感をも混成。

 実験的でありつつも、刻々と移りゆく情景を多様性を持ったサウンドで表現し、荒涼とした世界観を築き上げる点は、さすがにGY!BEのメンバーが中心となっているだけあります。

 勇壮で力強い賛歌を奏でる14分超にも及ぶ#2「Austerity Blues」、悲壮感漂う前半から高らかに生命の尊さを歌う様な非常にドラマティックな#5「What We Loved Was Not Enough」と強烈な楽曲がそろいます。

 彼等が放つメッセージが心の奥底で重く重く響いている。

メインアーティスト:Thee Silver Mt Zion Memorial Orchestra
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