【作品紹介】HÄMND『Bortom』

 スウェーデンのポストメタル5人組。 Siberian、Kollapsed、Vargålderのメンバーで構成される。2024年に1stアルバム『Eldhav』をリリース。

 本記事は2026年7月に発表された2ndアルバム『Bortom』について書いています。

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作品紹介

Bortom(2026)

 2ndアルバム。約4曲全36分収録。”Mastered by Magnus Lindberg”と表記されているのならば、弊サイトとしては飛びついてしまいます。同じスウェーデン、そして自分たちをポストメタルと明確に謳う。また2026年5月にはPelicanのストックホルムでのサポートアクトを務めているのも惹かれた点です。

 HÄMNDはスラッジメタルとポストロックが適切に配合されたポストメタルを主体にし、その上で母国語であるスウェーデン語を叫ぶのが特徴的です。Bandcampのプロフィール欄でNeurosisの名前を出していますが、ISISやCult of Lunaの系譜というのが近い。1曲目から順に9分、9分、12分、5分と長尺曲が並ぶのもこのジャンルらしい(トータルの収録時間は短いですが)。

 ”闇の風”と日本語訳される#1「Mörk Vind」はタムを中心とした躍動感と刻むようなリフを案内役に途中から血気盛んなスクリームが入ってくる。スラッジ寄りのフィジカルなスタイルは目立ちますが、後半6分過ぎからはISISを彷彿とさせる瞑想的なパートが組み込まれ、そこから動力を上げて怒涛のクライマックスへとなだれ込む。#2「Faller och Förvittrar」は崩れ、朽ち果てるといった意。静と動のダイナミクスを巧みに操縦しながらも、7分40秒辺りからのメロディアスなギターに惹きつけられます。

 暴風(ハリケーン)を意味する#3「Orkan」は前半にデスメタルやブラックゲイズ的なニュアンスを感じさせるも、7分からラストまでは柔らかな音色を重ね、圧力を高めながらピークへと向かっていく。そして最後を飾るのが表題曲#4「Bortam」。PelicanとExplosions In The Skyの中間に位置するようなインスト曲ですが、最終的には険しく重いサウンドへと転じていく。ポストメタルの王道とされる旨味を凝縮した作品であり、逃してほしくない1作。

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