七夕の夜にD.A.N.のライヴへと足を運びました。1stアルバム『D.A.N.』の聴き心地の良さに惹かれてというのが大きく、ライヴでしっかり見たいなあという想いが強かったのです。まあ、フジロックは僕が行かない日に出演するってのもあるけど(汗)。
ライヴは小林うてなさんを加えての4人体制。アルバムと同じく「Zidane」でスタートして、約1時間ほどのライヴでした。隙間を生かした音像で、ゆるやかに体を波打たせるD.A.N.作法の絶妙さを堪能。しっかりとしたボトムの上に乗る甘く歌謡的な歌やギターがスーっと染みこんでいきます。そして小林さんの歌とスティール・パンのお洒落汁の味付けがまた良い。激しく訴求するものではないですが、軽やかに聴けてノレるというのが魅力として大きいかな。フェス村在住のサブカル民も納得という感じでしょうか。
軽やかに陶酔を誘う「Ghana」、スッキリと整理された音の配列の中で歌のハーモニーが揺らぐ「Native Dancer」と序盤を彩り、4曲目には新曲を投下。ミニマルなベースとドラムが強調された楽曲だったでしょうか。懐かしさが増す歌謡テイストの「Time Machine」から、ライヴにおいてグルーヴが一層強化された本編ラストの「Dive」の流れも良し。アンコールにも応えてくれて満足の一夜でした。
‐‐‐setlist‐‐‐
01.Zidane
02.Ghana
03.Native Dancer
04.新曲
05.Curtain
06.Time Machine
07.Dive
‐‐‐encore‐‐‐
08.Pool
共演にはgroup_inou、D.A.N.にサポートで参加している小林うてなさん。group_inouはエレクトロ・ヒップホップでアゲアゲモードへ。途中のMCでは小倉智昭を例のネタでディスる荒業も(笑)。多分、KAIKOOで見て以来6年ぶりだったけど、おもしろいユニットでした。
驚いたのが小林うてなさんのソロ。彼女の音源は聴かずに体感したのですが、ラップトップと彼女のエフェクトかけた歌声で、Thrill Jockeyから発売されそうな呪術的かつトライバルなトラックを連発してて変な汁が垂れた・・・。世界のダークサイドをひたすらみせてくれる感じがあったでしょうか。ただ、彼女もMCではパリピなノリでギャップがありました(笑)