90’s EMOリバイバルの火付け役として大きな存在感を放つ、ミシガンのエモ・バンド。2006-2016年の10年間活動。stiffslackから国内盤をリリースしており、以前には来日経験もある。2014年にTopshelf Recordsから2ndアルバムをリリースした。本記事は同作について書いています。
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You Will Eventually Be Forgotten(2014)
EPやスプリットのリリースを挾みつつ、久しぶりとなる2ndアルバム。本作はCount Your Lucky StarsとTopshelf Recordsから共同リリース。BraidのBob NannaとMineralのChris Simpson90’s EMOレジェンド2名がゲスト参加を果たしている。
以前の作品はちゃんと聴いてないのですが、本作で聴けるのはまさに90’s EMOのそれ。緩やかに登りつめていくようにメロディを重ね、ヴォーカルはナヨナヨとしつつも感情的に歌い上げる。冒頭の#1「Ribbon」や#2「I Was Somewhere Cold, Dark… and Lonely」を聴いて、「ああ、これだ!」って感じで懐かしんだり、涙腺が緩んだりする人はいるはず。
収録された全11曲は、中心人物のKeithの情感が溢れている。じっくりと聴き入って欲しいという感じが出ており、丁寧に丁寧に綴られている印象です。ある程度のお決まりを守っているとはいえ、MineralやPromise Ringのような感触に訴求力あり。どことなく枯れた風情、遠くの波打ち際を見つめるような哀愁もまた良いのです。
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