サンフランシスコのサイケ/ガレージ・バンド、Thee Oh Seesが日本上陸。Pitchforkでかなり推されている存在。というわけでしっかりとは聴いてなかったけども見にいってみました。名古屋にしては結構な集客を記録していて、ここ日本でも注目度は高かった模様。
開演時間ギリギリに到着してみると、トップバッターのMILKが演奏をまもなく開始。名古屋のバンドで、勢いのあるパンクスという感じで15分~20分ほどで終わり。
続いて、お目当てのVampilliaが登場。今回はドラムが竜巻太郎氏のみで、ストリングス隊なしの7人編成(パーカッションの女性はいました)。んでスピーカーからウケ狙いの「バカでーす」「惨めでーす」っていうセリフを最初に流してて、気づけばXの TOSHIのhide memorial summit時に叫んでた「物珍しいのいくぜええええ、滅多にみれねえぜええええ」に切り替わる。
そしたらドコドコのメタル・パートをいきなりぶちかまして、客がちょっと引いてた(笑)。いつも通りにコミカルな展開やオーケストラ風の壮大さを見せるVampillia節を効かせておりましたが、22分 しか演奏しなかったので、ええっ!?ってなりましたとさ。
昨年は、Nadjaやアッティラ先生、Alcestの時に見ているわけですが、その時のようにツインドラム編成でなかったし、ストリングスも無かったし、時間も短かったしでいつもよりインパクトは薄かった。でも、短い中にらしさは凝縮されていました。
3番手にNicFitという名古屋のバンドをはさんでから、トリのThee Oh Sees。ベースレスの4人編成のサイケ・ガレージ・バンドで、Pitchforkに推されるイマドキ感は風貌を見ていても確かに感じるところ。僕は 2,3曲しかチェックしてない程度の人間なんだけれども、ライヴ見た印象だとNo AgeやJapandroidsがもっと緩急を覚えて、かつ歪んだポップさを獲得した感じでしょうか。
最初の「The Dream」っていう曲からとても躍動感を覚えるもので、予想以上に前のめりの演奏に大盛り上り。ファズやリバーヴを効果的に用いて、耳をつんざくように攻撃してくるんだからおもしろい。それに加えてヘロヘロな歌からマッチョにも歌えてての変化もみせてくれる。
ピック食べたり(近くで見てたけど、食べてたと思うんだよ)、マイクくわえたりとよくわかんない行動も目を引いてた。1時間ちょっとやっててなかなか好印象のライヴだったと思う。