今年から来年にかけて7枚のアルバムを再現していくツアーを敢行するDIR EN GREYのみなさま。幕開けが4thアルバム『VULGAR』です。アルバムとしては『Withering to death.』であったり、『UROBOROS』の方が好きですが、僕は13年前のこのアルバムのツアーから彼等のライヴに行き始めたので感慨深いものがあります。今日はその時に買った復刻前Tシャツ着ていきましたよ(笑)
いきなりの「THE ⅢD EMPIRE」からスタートし、アンコール含めて全19曲の披露。一昨年のGAUZEツアーの時と違い、1日でアルバムの曲を全部やるというわけではないようです。2日目は、「DRAIN AWAY」に「RED…[em]」、「MARMALADE CHAINSAW」を演奏してない。代わりに『かすみ』のカップリング曲でVULGARの一部と言っていい「腐海(昔やってた歌詞変え、愛していますVersion)」がきたのは、びっくりしましたけど。
当時と比べて映像演出は格段に違いますね。「THE ⅢD EMPIRE」はPerfumeばりにレーザーが走り、「AMBER」では今回のツアーロゴがステージから客席の左右後方にまで映される。特に驚かされたのは「audience KILLER LOOP」で、白パンツ丸見えの20歳ぐらいの女の子が椅子に縛られて地下室で監禁されている映像(でも、ちょっと検索かけてみたら、当時に使っていた映像らしい。自分は覚えてない)。目が点になりました・・・。
「砂上の唄」にはピアノのアレンジが冒頭で入ってたりして、曲がアップデートされてたりもします(かすみとOBSCUREは再構築Verで披露)。メンバーはかつての姿を見せる/聴かせる部分があって、Toshiyaさんは以前のメイン機であるRU-DRIVEを使ってのピック弾きが大半。もはや指弾きの方が見慣れているので新鮮といえば新鮮です。「明日無き幸福、呼笑亡き明日」で京さんが薫先生に歌わせようとマイクを向けたが逃げられるという、DIR友愛の精神も見られたり(笑)。「お前らの汚ねえ声聴かせてくれー」の煽りからの「Я TO THE CORE」、間髪入れずの「NEW AGE CULTURE」はめっちゃ盛り上がってました。
アンコールでは京さんが新アー写のマスクと右アームだけ装着して出てきて、「アアアァァァ」と悲鳴のようなどよめきが起こります。っていうか笑ってる人が多かった。僕も笑ったし。
新曲「詩踏み」の披露は大きなトピックのひとつです。タイトルからして「Un deux」路線の歌もの疾走系かと思いきや、暴れる系。Revelation of mankind的な感じか。京さんはがなってる感じで歌い、ギター隊が漢コーラスで男汁撒き散らし、サビではメロディアスになるみたいな。タイトルで先入観を持っちゃいけないってことですね。その後は「CHILD PREY」でオーオーオーオーして、ラストは「Revelation of mankind」をぶつけて終演。
終わってみれば『VULGAR』+『ARCHE』による旧モードと最新モードの構築した世界。メンバーにしてもお客さんにしてもGAUZEの時よりも馴染んでる印象あり。『VULGAR』から新たなスタートをきったところがあるので、重要な作品だというのを改めて感じましたね。今の彼等からしてもこのアルバムは距離がそんなにないと言えますし。こうして久々に体感できて、僕はとにかく感動しましたよ、ええ。
次の『DUM SPIRO SPERO』のツアーにも行きますが、今回みたいに2日間で分ける形だと・・・アアアァァァっとなりかねない。そして『THE UNRAVELING』はここに組み込まれるのかとそういうことも気にしたり。
‐‐‐setlist‐‐‐
01.THE ⅢD EMPIRE
02.INCREASE BLUE
03.腐海
04.砂上の唄
05.AMBER
06.Un deux
07.audience KILLER LOOP
08.蝕紅
09.濤声
10.輪郭
11.かすみ(新)
12.明日無き幸福、呼笑亡き明日
13.Я TO THE CORE
14.NEW AGE CULTURE
15.Sustain the untruth
‐‐‐encore‐‐‐
16.OBSCURE(新)
17.詩踏み
18.CHILD PREY
19.Revelation of mankind