【アルバム紹介】Deardarkhead『Oceanside: 1991-1993』

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アルバム紹介

Oceanside: 1991-1993(2012)

  

 1988年結成、ニュージャージー州アトランティックシティのシューゲイザー・バンドによる編集盤。

 ブルックリン発のレーベル=CAPTURED TRACKSが送るシューゲイザー名作再発シリーズ『シューゲイザー・アーカイヴ・シリーズ』第二弾としてりりーすされたものです。

 具体的には『Spiral Down And Vibrate』(1991)、『Melt Away Too Soon』(1992)、『Ultraviolet』(1993)の3作品からコンパイル(今回の再発でリマスター)。

 曲によってはRideやPale Saintsのような蒼い疾走感を伴ったシューゲ曲が押し寄せ、。#2「Crystallized」や#4「Enough」で聴ける眩いメロディとドライヴ感、昂揚感は半端ない。

 さらにはSpacemen 3やジザメリを彷彿とさせるノイズ・ギターの奔流には面食らいます。#3「Oceanside」の雷鳴のようなフィードバック・ノイズとサイケ感は特にその影響を強く感じさせる。

 加えて、聴いているとポスト・パンク~オルタナティヴな気質が意外と強い。ネオアコ的な澄んだメロディに淡く柔らかい歌、またジョイ・ディヴィジョンのような陰鬱さ、それに清冽としたインストゥルメンタルをさらっと披露した#12みたいな楽曲まで飛び出してきます。

 シューゲイザー・アーカイヴス・シリーズとして改めて世の中に出回っているが、アピールできる範囲は広い。鼓膜がジーンと痛くなるほどのノイジーさから、口ずさめるようなポップさ、それに陰陽のコントラストまでが見事に機能した編集盤です。

メインアーティスト:Deardarkhead
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