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Spooky Action At A Distance(2012)
Deerhunterのギタリストのひとり、Lockett Pundtによるソロ・プロジェクトの3年ぶりとなる2作目。リリースはkrankyから。本隊のように柔らかなサイケデリアを広げていくなかで、軽やかなリズムで突き進み、メロディはさらにキラキラとした光沢がある。リヴァーヴのかかったギターが緩やかな波のように押し寄せては独特の浮遊感を生む中で、ロケット君のソフトな歌が甘く溶け込みます。Deerhunterの屋台骨を担っているということを実感させられるのですが、そのDeerhunterやAtals Soundよりもずいぶんとポジティブな印象。ふんわりと包み込むような感触もあったりする。どこか憂愁が漂っている感もあるが、全体的には木漏れ日のように温かく、キャッチーな仕上がり。現代的サイケデリアを表出させつつも、彼のバック・グラウンドの広さやソングライティングの確かさがこのソロ・プロジェクトではしっかりと表されているように感じます。ポップな部分もディープ部分も両方詰まったという表現ができそうな作品に仕上がっています。