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アルバム紹介
Sail With The Tide(2010)
イタリア・ピサの4人組激情系ポストハードコア・バンドの2ndアルバム。LA QUIETE、RAEINのリリースで知られるSONS OF VESTAからリリースされています。
GY!BEやExplosions In The Skyにイタリアらしい激情系要素を注いだような作風。暗く悲壮感の漂う中をゆったりと光に向かって突き進み、哀切のメロディを強靭なグルーヴで巻き上げながら壮大に展開していく。
いわゆるポストロック風のインストゥルメンタルが大半を占め、静と動のコントラストを軸としたスケールの大きい楽曲が持ち味。GY!BEのように音の質感も陰陽でいえば、陰の方に振れており、内省に強く訴えかけてくる。
アルペジオを重ね合いながらドラマティックに昇華。そこに少なめだが存在感はバッチリの感情的な叫びが加わって混沌を織り込み、envyと親和しようとしています。
特に本作では暗く静謐な世界を抜けて、感動的なラストを演出するタイトルトラックの#1がベスト。激情も悲哀も内包したサウンドは、この手のファンには支持されそう。bandcampにて全曲フリーダウンロード可。
CD盤だとボーナストラック1曲収録した全5曲約40分。こちらは静と動のコントラストがより顕著になった楽曲を収録。