Hexisを体感したのは実に8年半ぶりでした。前回が2014年11月23日の今池HUCK FINN。1stアルバムをリリースして世界に進撃し始めたころでしたね。2018年11月にも再来日していますが、Amenraの来日公演と被ったので見れなかった。
今回は完全DIYのツアーであると伺っています。Hexisの首謀者・フィリップが各地のプロモーターに自ら連絡を取って無謀なツアー日程が決定したという。GWとはいえこどもの日の沖縄からスタートし、沖縄→福岡→広島→大阪→名古屋→東京と移動日なしで北上していく。
前週のkokeshiとGillian Carterの大阪公演に行った際、Tokyo Jupiter Recordsのキミさんと話しましたが、九州・中国地方は時間通りにたどり着けるのか??というぐらい無茶なスケジューリングで心配していたほど(無事にライブは行われましたが)
4月からアジア・オセアニアツアーを敢行していますが、ほぼ移動日がない弾丸日程。今回の日本ツアーは5月4日の香港公演を終えて翌日すぐに沖縄、10日の東京公演を終えると11日には台湾公演。なんちゅうバイタリティだと感心する他ありません。
ちなみに今宵の名古屋公演は新興イベンターの方が仕切りをつとめたと聞いています。名古屋の門番・Each of the Daysなど3バンドが出演し、長身外人たちと日本人たちの友愛のモッシュピットが生まれておりました。
Hexis ライブ感想
21時15分過ぎにHexisのライブがスタート。メンバーはヴォーカルのフィリップ以外はそうとっかえの4人編成でした。暗闇の中でストロボが太陽拳ばりの目つぶしにかかり、異様にどてかい音が鼓膜を粉砕しにかかる。
昨年リリースされた最新作『Aeternum』をおそらく中心に据えたセットリスト。正直、速い曲はあまり判別がつかないが(苦笑)、「Exhaurie」や「Vulnera」といった悪徳スラッジ・ナンバーが不健康を促進するとともに激しいヘドバンを誘発する。速い曲にしても濁流のごとき音が迫ってくる。
以前にみたときは客席にフラフラとつっこんでいったり、フィリップ自身がダイブしていた記憶があります。ですが、今回はステージで大きな体を揺らしながら叫び倒す。サポート?のベーシストも叫び散らかしていた。
重たいスロウナンバーというギミックを加えるも手加減は一切なし。ひたすらの破滅への推進。ブラッケンド・ハードコアを専売特許とした黒・重・速の爆撃がHexisの代名詞がいかんなく発揮されたステージでした。アンコールを含めて約45分。ここがまさに漆黒の地獄。