フランスのエモ・バンド、Sportの2017年以来となる2度目の来日ツアー。といってもわたしは前回みていないので、今回がSport初体験です。バンドは19年に解散し、去年に再結成。先月に9年ぶりとなる復活の4thアルバム『In Waves』をリリースしています。
ライヴは基本的にフルアルバム4作品から選出されており、新作と1stアルバム『Colors』の曲が多めではありました。エモリバイバル的なムーヴといえる部分(アルペジオとかタッピングとからへん)を踏襲しつつも、新作では年を重ねたことによる熟年の味わいみたいな表現がされていて好みでした。歌詞からもその辺りが読み取れますし。自分もSportのメンバーとおそらく同い年ぐらいだと思うから、余計にくるものがあるというか。今宵も「Life」を噛みしめて聴けてうれしかった。
Sportという名が体を表すように常々躍動するようなスタイルはライヴでも健在。とにかくメンバー4人が一緒に演奏できる喜び、ステージと客席の”楽しい”が爆発するような瞬間が多々あってこちらもノせられました。瞬間の爆発力も年季入りの叙情性もみごとのひとこと。それにしても、中央ギターの人は太極拳みたいな謎の動きと滝汗がすごい。
アンコール含めて約70分。とても良いライヴでした。彼らはDIYスタイルを貫き続けているのですが、末永く活動が続くことを願う。
—setlist—
01. Breathing
02. Reggie Lewis
03. Helsinki, 1952
04. Lake Placid, 1932
05. Melbourne, 1956
06. Deadfilm
07. Rébuffat
08. Statue
09. Ulrike Maier
10. Life
11. Caveat
12. Lillehammer, 1994
13. Sarajevo, 1984
14. Are You There
15. Saint Louis, 1904
16. In Waves
17. Barcelona, 1992
–Encore–
18. Montreal, 1976
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