定刻ちょい過ぎに会場到着すると、すでに溶けない名前が「こわいせいめいたい」を演奏中で焦りました。お目当てにしててギリですみませぬ(というか遅刻で切腹もの)。彼等のライヴは昨年末の名古屋レコ発以来です。序盤は少しヴォーカルが埋もれてたかなあと感じましたが、徐々に改善。どんなイベントに出ようと歌謡シューゲイザーとして自分たちらしい普段着のステージを見せてくれます。選曲自体はゆったりめの感じが多かったですかね。お洒落空間をノイジーには彩っていましたが。新曲はやっぱりレトロちっくな感じだったかな。そして、キツネ面とカーキのアウターのうらん様が相変わらずにちょっと抜けたMCでほっこり感と笑いを与えておりました。ラストは「電気信号の妹」~「ぼくらの倒錯ごっこ」に痺れて終了。
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こわいせいめいたい / ひとりでも狂えるわたしは眠ってる / カルピスちゃん / 感じる計算機、二十一歳 / √2匹 / 電気信号の妹 / ぼくらの倒錯ごっこ
溶けない名前が出番を終えると、テラスハウス感のある女子が前方に。入ってからはすぐライヴに集中したために気づかなかったけど、よくよく見渡せば3桁に迫るぐらいの動員で驚き。そして、オシャレ女子が結構いた現実。メインのコンピューター・マジックちゃん(Danzちゃん)のキュートさが人々を引き付けます。メロメロです。天使過ぎます。日本のCMで曲が使われてるなんて全然知らなかったけど・・・。3年前ぐらいに出たアルバムは聴いているけど、あまり覚えてなかったり。
今ツアーは、サポート・ドラムを引き連れての2人編成でのライヴ。Danzちゃんはキーボードと歌を担当。1曲を終えると日本語でMCするためのカンペを見ながら、「ニホンニモドッテコレテウレシイデス、オドリマショウ」と客席を誘います。低いベースラインのうねりと生ドラムがタイトな響きに(予想以上にダイナミックでもあったし)、Danzちゃんが芯のある歌を乗せる。KAWAiiはKAWAiiけれど、ライヴでそういった要素は控えめで、ミュージシャンとしての側面を強く出しています。
シンセポップの馴染みやすさ、リズムの心地よさ、全編に渡って展開された映像の刺激と楽しく踊れる要素多し。プレミアリーグの中堅チームにいそうな顔のドラマーはめちゃくちゃ楽しそうにドラム叩くし(笑)。中盤では日本人のシタール奏者を招き入れての3人編成で3曲ほど演り、彩りと風情を増します。そういえば、Danzちゃんがどこかの曲で歌の入りを間違えて、ツアーに帯同している外人カメラマンに「間違えちゃった、てへっ」みたいな顔してたのは印象に残ってます。
まあ、そんなこんなで1時間をゆうに超えるガッツリのステージで満足度高し。音源とライヴは別物だなあと感じましたね。アンコールも一緒に手拍子して良かったな。終演後はDanzちゃんのサイン会と写メ会みたいになってて、幸せそうな人が続出していたのでした。