【90’s EMO重要作】The Promise Ring 『Nothing Feels Good』

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Nothing Feels Good(1997)

  Cap’n Jazzのメンバーを中心に結成された90年代エモ重要バンド。90’s EMOを代表するバンドの90’s EMO屈指の名盤がこちら。Texas Is The Reasonの『Do You Know Who You Are?』やSunny Day Real Estate『Diary』と並んで、この界隈の代表作と挙げられる1枚。プロデュースはJ. Robbinsが担当している。

 何事にも動じない芯の通った美しいメロディと疾走感。本作はこれに尽きるのではないでしょうか。エモコアなどという言われた方もしてたようですが、爽やかに荒野を駆ける様な勢いに加え、インディーロック・リスナーにもヒットする穏やかなサウンド、染みる様な歌心が光るヴォーカルがシンプルに心に響きます。ちょっとナヨナヨした印象もあるけれども、鮮やかに引き立ったポップな情感、ストレートな感情表現の巧さが良いです。

 序盤はそれこそ、Get Up Kids並の明るさと疾走感に昂揚としますが、それ以降はミドルテンポでじっくりと聴かせる曲を中心に展開。特に表題曲である#9「Nothing Feels Good」が抜きん出てると思います。

 ゆったりとしたアコースティックな曲調を下地に、情熱的に歌い上げていく様が本当に素晴らしい。これこそがこの時代の持つ”泣き”の要素なのかもしれないと感じたり。その上で、いい意味で蒼さを感じる点がなお良いですね。

 3rdアルバムからは、パンクっぽい疾走感はほぼなくなってより聴かせる作風にシフトしていくとのこと。ゆえに結構賛否両論別れているようだが、その中でも本作は、90’s EMOの重要作品として、現在でも輝き続けています。この真っすぐな歌とメロディは、是非チェックして欲しいものです。

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