
Refusedの3名(ヴォーカルのDennis Lyxzén、ベースのMagnus Flagge、ドラムのDavid Sandström)にサックス奏者のMats Gustafssonを加えた4人組。全員がスウェーデン・ウメオ出身で構成されており、 バンドは”フリーフォーム・デス・ジャズ”を自称している。
本記事は2026年1月にリリースされた1stアルバム『Backengrillen』について書いています。
作品紹介
Backengrillen(2026)

1stアルバム。全5曲約49分収録。スウェーデン・ウメオにゆかりのあるこの4人組は、”フリーフォーム・デス・ジャズ”を自称。そして、”Backengrillenの音楽は混沌と破壊への賛歌”と謳っています。また噓か誠かは置いといて、木曜日の初めてのリハーサル中に作曲され、金曜日にライブ演奏され、土曜日にレコーディングされたらしい(この辺りの記述はBandcampを参照)
ドゥーム寄りの低速を基調とする抑制の効いたリズムを骨格に、マッツ・グスタフソンのサックスとフルートが入り乱れ、Refusedのデニス・リクセゼンがマネジメントを無視して本能が赴くままに奇声をあげる。そのスタイルはオープニングを飾る#1「A Hate Inferior」から発揮。構造的なものを拒否するかのように即興的で、主に10分前後となる長尺の楽曲は、映画の宣伝ではないですが予測不能というコピーをつけたくなるものです。#2「Dör för långsamt」はサックスもヴォーカルもさらに発狂していきますし。
聴いているとSUMACは近いように感じます。ただ、Backengrillenはギターではなくサックスが生命線になっている点に違いはありますが。本作で少しだけ短い6分の#3「Repeater Ⅱ」だけはわかりやすいビートで展開し、サックスとヴォーカルでひと騒ぎ起こす。Refusedに時を戻したかと少し錯覚するような楽曲です。
表題曲#4「Backengrillen」は沈みこむベースラインが反復する上をフルートが横切り、サックスが吠え、ヴォーカルが静かに歌いつつも、奇声をあげるのはやはり避けていない。ラストの#5「Socialism or Barbarism」は一層の電子ノイズに焦点があたりますが、やはり定まったり、つかみどころもわからぬまま奇天烈な音楽性で混沌としていく。Backengrillenには止めるものも縛るものもないといわんばかりに。ちなみにサブスクにはありません。Bandcampかフィジカルでどうぞ。
